レビュー一覧

本作も割と古めな一作、「も」とゆーのは最近遡り方式で'ハルヒさん作品読破中'だったので同年代のもを数作読んでいたので(本作で電子版全破～)。やはりと申しますか昨今の作品よりは背負ってるものの重さは軽めだし本気で病んじゃってるサブキャラも出ないので読みやすい、のかな。本作の咲坂の性格はあまりに卑屈で気弱くイツキは心地の良くない意地悪さとやや残酷な面がありどーにも好きになれない(笑)なのにそんなダメダメな2人が誤解や齟齬がありつつもどうにか歩み寄って好きな相手と添っていたい気持ちには共感出来る部分もありつい引込まれてました。言葉で伝えきれない埋められない想いを体で体温で共有する件は、さすが、もおグーの音が出ない濃密さです。トロリと甘く湿った温度の高い空気感、、ってんですかねぇ、えへへ(笑)

好きになれない作品でした。というか、受けがとにかく駄目でした。２８歳にもなって、泣いてばかりだし、私生活を問題視される仕事についてるのに町で男漁りとか、危険な目にも合うでしょう、そりゃ。受けに魅力がないと、恋愛そのものが成り立たないのだと改めて認識。攻めの〝受けが可哀想でほっとけない・・・″という感情は萌えませんでした。

ちょっと昔の作品かな？と言う雰囲気はありますが、読みごたえありました。教育実習生×指導教官の組み合わすですが、出合いは夜の街…。濃いです。

よくあるような一晩の関係になるはずが再会してしまうというお話。しかし、ここで他と違うのはお互いを想うがあまり傷つけ合うようになってしまいその間の葛藤や想いが溢れていてドキドキしたり、なかなか上手くいかないのでハラハラ&悲しくなってホロリとしてしまったり…。読み応えのある1冊でした！

少し古い作品なので、違和感を感じる所があるかもしれません…。再会してからの攻めの下りがちょっとなぁと、それと受けが泣き過ぎ…ウジウジするのもいいけど、ちょい多過ぎかな…

気の弱い年上の受けに少しイライラしてました。しっかりした年下の攻めがなんだか不憫で。でも、後日談は、年下のかわいいところもあり、楽しめました。

始めは受けの卑屈過ぎる言動に遊び慣れた大人には見えず、攻めが可哀相にも思えましたね。だんだんと捻れた糸が解れていくようにまとまった2人だけど、年下攻めが大人になって頑張らないと受けの歪みは年季が入ってる。笑

崎谷はるひ先生の短編集です。欲をいえば長編で読みたかった。