レビュー一覧

読みやすいお話でしたがヒーローがだめすぎ。階級差のあるヒーローとヒロインの話。階級社会のフランスではお金持ちだろうが階層が低いとずっと低いまま。芸術家かスポーツ選手（サッカーはだめ）にでもならないと難しいそうなので労働者階級出身のヒーローはヒロインを諦めようとしたんだなと思ったのですが・・。ラストで矛盾。本当はヒロインに結婚を申し込むつもりだったのにヒロインが婚約したと勘違いして心が折れてしまったと。いやいやヒロインの婚約は間違いだったと早々にわかってましたよ。なのになぜヒロインを諦め逃げようとしたの？最初はプロポーズするはずだったのに逃げてばかりのへたれヒーロー。ヒロインから結婚を申し込むラストには腰が抜けました。ＨＱなのに夢も何もありません。最後の5ページ目では車の中にいたのに、次のページでは部屋の中にいたので話がこんがらがって何度も読み返したし。稀にみるへたれヒーローでした。

う~ん、レベッカ・ウインターズらしくもあり、らしくもない…微妙なお話でしたね…(v_v) ショートストーリーならではの展開の早さが、本来は普通の長さなら上手く生かされたハズのアレコレの状況が、逆に、テンポの良さを生んだ反面、早過ぎて物足りなさと消化不良を起こした感じになっていました(^^;) 二人の過去と現在の交差の部分はよく描いてあるのですが、お互いが歩み寄ってゆくというよりも、ヒロインが状況を上手く使っているだけに思え、逃げ腰のヒーローがアタフタとしているだけに、最後に帳尻合わせをしたような終わり方にしか感じられず、大人になっていた二人が周りを引き込みながら徐々にお互いへの想いを深めてゆくという展開ではなかったことが残念に思えるお話でした(^_^;)