レビュー一覧

イタリア伯爵と高校教師の恋ヒロイン弟がヒーロー妹をたぶらかして、駆け落ちした事に怒ったヒーローがヒロインのもとを訪ねて、お互いが恋に落ちる。うーむ、キャロル・モーティマーだから、話の進み具合は、テンポ良くて悪くはなかったんだけど、恋愛する関係者が近すぎやろって。弟と妹 兄と姉って…なんだそりゃこういう設定って、他にもいくつかあるんだけど、ちょっと安易だなあ。しかも、ヒロイン弟は、結婚を許されてから、ヒーローの会社の支社で働かせてもらうって。ヒロインもヒーローの妻になったら、玉の輿でしょ。なーんだ、ヒロイン姉弟をヒーロー兄妹は、一生、面倒見るんだって思った。そりゃ、どちらも純愛なんだろうけど、違和感を感じたのは、ヒロインの弟は、今までずっとなんか、やらかしたら姉のヒロインが尻拭いしていて、ヒーロー妹は、過保護にヒーローに甘えたいだけ甘えていたくせに、自分たちが情熱的に盛り上がったら、兄や姉の迷惑も考えずに、黙って行方くらまして。何年かしたら、すぐ離婚するんじゃないと思った。ヒロイン弟、そんなにヒーロー妹が好きなら、まずはきちんとヒーローと対峙して話合えよ。それでも、わかってもらえないなら、駆け落ちでしょ。話し合いもせずにいきなり、妹が置き手紙だけ書いて、駆け落ちするって、分別のある大人のすることじゃない。しかも、ヒロイン弟は、ヒーローの個人秘書の一人だったから、仕事もほったらかしで駆け落ちしてるの、バカじゃない。そんで、結婚して、既成事実を作ってからノコノコ、ヒーローに連絡して帰って来るって、ちょっとあきれた。

☆３にしようか☆４にしようか悩むところですね…。お話自体は結構面白い題材だと思いますが、お話の中弛み的な感じで、このままでどう描いていくのか読めず、ほとんどが一夜のことに集約されていて、弟妹のことをキッカケに出会ったから弟妹の話題でありながら、自分達のことに話が変化してゆくところはサスガと言えると思います。お互いに求め合いながらも、弟妹のことが理由での後半の電撃的な別れを迎えるシーンに、どこまでやるかと思えたものの、その後のシーンに呆気なさを感じてしまい、とりあえず最後はハッピーエンドで良かったっていう気持ちがこもらない、曖昧な感じのものになっていました(^^;)