レビュー一覧

心が温まる素敵なお話でした。やはりハルヒラさんの描くお話はどれも優しい気持ちにしてくれます。内容は表題作と先輩×後輩の２つ。半々くらいでしょうか？表題作は、二人とも結構あっさり落ちるので過程を楽しみたい人には向かないかも。そして相変わらずＨなしです。ですが、脚本家と盲目の指圧師さん、そして捨てられた犬が、周りの温かい人達に囲まれてゆったりと関係を育んでいく。そんな、どこかホッとする話を読みたい人は是非是非。もう一つのお話は、男らしくサッパリして先輩と、ちょっと素直になれなくてプイッとしてしまう後輩の話。後輩くんの行動がどこか可愛くてクスッとなってしまいます。こちらは既にくっついてます。表題作の方で、もうちょっと過程が欲しかったかなぁ、とも思いましたが、きっとこれくらいだからくどくなくていい感じなんでしょうね。

可愛くて優しいので、オススメしますが、竹久さんの笑顔のただひたすらほっこりするだけで満足してしまって攻めの印象が薄いです。お話もちょっと薄めな印象ですが、本当に竹久さんに癒されるのでサンプルの笑顔にやられた人にはオススメです。ストーリーをじっくり楽しむという感じではないので、気楽に読みたい時にいいんじゃないでしょうか。あざとさのない可愛さは本当に癒しです。

元さんの作品はエロがなくプラトニックが多いように思いますが、その分どれもじんわりとさせてくれますね。この作品もエロはありませんが、ほぼ一目惚れの茜屋に対して、竹久も少しずつ気持ちが寄り添っていく様子がホンワカしています、読後感もいいです。特にゲイではない二人がこんな風に静かに、でも自然な感じでひっつく事もあるんだなぁと思いました。女将さん、色々とお見通しで太っ腹でカッコイイです(笑)。表紙にも書いてあるワンコ、かなり活躍してますよ、小型犬が好きな人にもお勧めです、読み終えた後に思わず我が家の犬を抱きしめたくなりましたwww 。

優しいお話でした。表題作が思ったよりも連作でしっかりと時間の流れがあったので満足です。一回サンプルで読んだ時には購入まで気持ちが動かなかったのですが「マウリと竜」を読んで、これも読みたくなりました。作風世界は違うけれど、サンプルだけよりも内容を読んだほうが良さが伝わる作品だと思いました。確かに茜さんは影が少し薄いけれど、その分、女将さんや他のキャラの後押しが優しく心強く感じられて、障害のある武久君が世間からも愛されているというか、世間からはじき出されていない、いじめられていない事がほっこりできてよかったです。

この作者さんは試し読みで何度か見ているものの物足りなく感じていましたが、高評価が気になり週末に「マウリと竜」をレンタルしてみました。うまく咀嚼できていないような感じがひっかかり読み直しているうちにハマってしまいました。その後に借りたのがこちらの作品です。これは、まるっきりファンタジーの「マウリと竜」とは違う点で優れた作品でした。何人かの登場人物の幾つかの優しさが描かれ散りばめられています。一読後はふんわりした印象を持ち、読み返してジワジワと涙ぐんでしまいました。ふんわり優しいがゆえに影響が押し寄せる速度もふんわりゆっくりなのでしょうか。とにかく、なんて優しさを描くことに長けた作者さんなんでしょう。表題作での表現はキスだけです。他の一作もきわどいシーンはありません。ＢＬの批評ではエロさが評価を上げることもありますが、この作家さんはエロなくして星を叩き出していますね。すごいです。何度か読み返す余裕のあるかたにはぜひおススメします。

この作者さんの描く美人さんが好みです。そしてファンタジーもの好きですが、この作者さんのは有名なファンタジーよりこちらのほうが好み。表題作の受けさんは美人系ではないですが、最後までかわいいです。ちょっとずつ距離を詰めていくお話で二人とも最初から最後まで幸せですが、もっといちゃいちゃがあったらもっといいなぁ！

マウリ～が良かったので、購入しました。ほのぼの純粋で登場人物みな良い人でした。途中で続きは読まなくてもいいかなと思うほど起伏がなく…。輪郭のないぼやっとした話に感じてしまいました。BLも薄くて、胸キュンやドキドキを求めている私にはもの足りませんでした。がっつりとしたBL苦手な人には読みやすいかと思います。

絡みがあるのかないのか、はっきり知りたい。。。このゆるい作品を描く元さんでの感想はそこをまず知りたい。。。BLの枠に入ってるのかわからない。良い作品もあるけど、今回は緩すぎて自分には物足りない。悪くはないけどBLとは言いがたい。ほんわかフューマンドラマを読みたい人にはいいと思う。「遊び猫のらりくらり」の方が個人的には好き。絡みはなし。キスどまり。

ほんわか癒される良い話ではありましたが、ストーリーに起伏がなく、個人的には物足りない感じでした。「泣けるＢＬ特集」から入ってきたからかもしれませんが…。当方は涙もろい方だとは思いますが、泣くには至らず。ツボが違ったようです。ただ、こういう漫画が好きな方がいらっしゃるのは分かります。

前から気になっていた作品。のんびりとした穏やかな作品を描かれる方ですよね。ちょっと物足りない気もしますが、心地よくもあるかな。