レビュー一覧

ベティの本は一度はまるとやみつき。淡々としたお話になぜかひきこまれます。優秀なドクターのヒーローと受付係のヒロインのお話。ヒロイン母親が歴代1位の毒母ですがヒロインは品良くいい子に育っています。でもただのいい子ちゃんじゃなく、時々心の中で毒を吐き、時には口に出してさらりと本音を言う人間味あふれる女性です。『マチルダはあてつけがましく言った。「お入りになって、ドクター」「もう入っているだろう」』にはくすっと笑えました。ヒロインの<次の角を曲がったところに何があるか、誰にもわからないでしょう>と前向きな所が好き。ヒーローの静かな思いも素敵。『ぼくが恋をしているマチルダ・・。だが残念なことに彼女のほうはその気配を少しも見せてない』『彼は高まる思いをじっとこらえた』。いや、ヒロインは一目惚れでしたよ！と教えたくなった。本の表紙ではなくコミックのヒーローをイメージしながら楽しく読めました。沢山出てくるお料理のメニューもわくわくします。ベティ晩年の作品。もうこのタイプの作家が出てこないのは残念です。

さすが！ハーレクイン。悪役とヒーローの立ち位置がしっかりしています。

ヒロインの両親に問題アリです（特に母親）。ベティ作品では時々（ヒロイン）家族の関係が、ギクシャクしているパターンがあります（その逆に超仲良しもありますが）。そんな場合もヒロインはしっかり良い子に育っています（素直で真面目で働き者です）。いつもの地味なヒロイン＆お医者様ヒーローの恋物語ですが、ベティファンにはたまらない展開です。

ベティニールズさんの作品は男性が意思を示さない傾向が多いですね。もどかしいのも有りますが、横暴な感じもします。強引さは時にドキドキしますが、相手の意見を尊重しない態度は頂けない。何作か読みましたが、どれも共通しています。後味爽やかという感じはないかな

話の内容より、ヒロインの母親にイライラさせられすぎて、正直やりこめてスカッとした場面もなく消化不良。母親しか印象に残らない位