レビュー一覧

とても素敵な1冊です。漫画にありがちな完璧な人間は1人も出てきません。恋愛と一緒に人間性も成長していく過程が描かれています。あえていうなら、男同士というハードルをどのCPも簡単に飛び越えるのが気になりますが、ページ数を考えると充分読み応えがあります。エロもそれなりにあり、ストーリーもしっかりしているので無制限で良かったです。私は紙媒体も買うほど気に入りました。

絵もストーリーもどこか透明感のある作品を描く印象の作家。今作は受けの子の子供っぽさに賛否が分かれるか？私はこの子供っぽくそれ故に表裏無い明るさこそが攻めの癒しになっていたのだと思えたので素直に楽しめた。

作者買いです。絵柄がすこし古い感じもするけれど、この方のお話の流れは好きです。受けがあまりにも幼くて真っ直ぐすぎる感があります。だからこそ攻めが救われるのかもなあ、と。従兄弟の存在がいいです。

最初は悠が苦手でしたが、結局素直に勝るものはないのですね。まっすぐ向かってこられるものを受け止めるにしても流すにしてもなかなかパワーが要ることだと思いますが。この作者さんはだいたい主要キャラクターの闇が深くて、読むだけでもけっこう体力消費しますが、こちらは他の作品に比べてほどほどの重さでちょうど良いです。

表題作が凄く良かったです。子供だつた受けが成長していく様や純粋な受けの愛情で大人の攻めの傷が癒えていく。途中でどうなるのかとハラハラしながら読みました。その後の二人も見れて大満足でした。この先生のお話しは何度も読み返してしまいます。

表題作と短編2本。表題作では最初無理して敬語を使ってる受けクンが妙なテンションで、ちょっと引きましたが段々素直でカワイイなあと。心にキズを持つ2人が付き合う中で段々癒やされていく過程が描かれてあって良かったです！気になるのが白抜き。大なり小なりどの作品にも白抜きはありますが、今作品の白抜きはあまりにも無粋が過ぎる。せっかくの美しい作品がー！そこだけ残念。

この作者さんは、本当にハズレがないですね。イケメン会計士の剛毅(表紙左側、黒髪、攻)と、大学生の悠介(表紙右側、白髪、受)の、年の差CP。『楽しいことだけ共有したい』『本気にならない人がいい』と言う悠介と、それに合わせる剛毅が、お互い惹かれていく様子が、丁寧に丁寧に描かれています。悠介の幼さは、確かに初めはあまり好きになれませんでしたが、18歳ならそんなものだろうし、何よりスタートが幼稚だった悠介が、次第に相手のことを考えて成長していく様は、心打つものがあります。悠介の若さ故の素直さのおかげで、剛毅も少し変われたのでしょう。切なくて、泣けて、キュンと出来る、素敵なストーリーでした。同時収録は、ゲイとノンケの友人同士の話。こちらも良かったです。

作家買いです。only you ~、彼が眼鏡を～が大好きでこちらも読んでみましたが、こちらは今ひとつでした。受け攻めともキャラがあまり好きになれなかったせいかな～。短編にもあまりそそられず、１回読めば十分でした。

この作家さんは、絵がときどき誰か分からなくなる時があるのですが、お話がとても練られていて面白いです。『君といる時の自分が好き』は名言ですね。表題作がいちばん気に入りました。

かわいい受けで良かったです。ゴーキさんもワガママ言ってもらえる方が合うんだなと。包容力ハンパないとか思ってたけど、父親との確執で不安定なとこ、彼にしか出せなかったんだなと分かると、自然に涙が出ました。短編もそれぞれ好き。ストーカーくんと売れない役者とかも病みがちょっと入ってて面白いし、同級生CPのシオっち、かっこいいし、十分に楽しめる作品でした。