レビュー一覧

また変態~...でもないか！京山さんのキャラは頭の中はめちゃめちゃ変態、でも思い悩んで、出てくる言葉は少ないけれどドキドキが満載で、二人の空気が何とも言えず色っぽい。そして相変わらずエッチシーンはカッコ悪い(笑)「サンドォ~バッグに~」って、それで『あさってのジジョウ』かいっ！たまらな~~~い、このアホさと変態加減と色気のバランス！うっかりマニアと化してしまいそうです。

やはりこの人は繊細な心の機微を描くのが上手いですねー。落ち込んだり葛藤したり反感をいだいたり前向きになったりという、相手のしぐさ・態度から引き起こされる心情の変化がとてもリアルで、「あ〜、あるあるこういうこと！」と共感できて引き込まれます。主役の二人が女の子っぽくなったりせず、最後まで男くさいのもイイです。

不思議だな。さらりと読めるのに心の中にぐいぐい喰いこんできます。イイ人の平津さんとコミショの小田君。平津さんが小田君のこと好きで小田君のこと思っているから強引になれないで、小田君もそれを感じていく。ほのぼのというよりはヒリヒリなんだけど全体が穏やかな雰囲気なのでえぐってはこない。何度も読み返したくなる作品です。

すごい…この作者さん本当すごい！心理描写の切り口が、考え方が、リアルな気がするけど斬新で、痛いくらい新鮮。キャラ萌えよりストーリー重視です。途中もしかしたら苛々する人もいるかもしれないけど、最後まで読んでほしい。

野球部の話、すのーふれーくす、ヘブンリーホームシックと読んでこちらに辿り着きました。やっぱり良いですなぁ。京山先生の作品は。心のやわらかい部分もチクチクと尖った部分も、リアルに内側を描いていても、ふんわり真綿で繰るまれるような癒しを感じてしまいます。

スノーフレークにしろホームシックにしろ、とにかく心がヒリヒリします。単に切ないとかじゃなくて、なんか心のヒダを擦られてるような。ホームシックがダントツ１位で４にしましたが、面白かったです。

先日読んだ野球部シリーズから京山先生お気に入りです。というか以前から名前は知ってたのになんでこの作家さんの作品を読んだ事なかったのか、自分アホーっ！！と言いたくなるほど、ホント良いです。好きになって両想いになるまでの話がどうしてここまで素晴らしいのか…！好意を踏みにじられて、平津がおれだって傷ついたって落ちたり憎んだり機嫌悪くなってる所が、ホント気持ちをえぐられるようなリアルで良いです。そしてあの名曲は『冒頭だけ』が何度も何度も歌われるのは著作権の関係？

……ぬ、口のなか…めっちゃ乾燥。いじらしくって不器用なヤツらの恋愛事情。あー、恋すると馬鹿になるっていう笑いの種がまかれた 熱い話。ボクシングになぞらえて進む筋書き。つい口をついた浅ましさを許す寛容さ。そして本当のことは恥ずかしくてはっきり言えないシャイなとこ。現代の日本人の奥ゆかしさってこんな感じ。わ、私だって、冒頭、す、好きな作品って本当は言いたかったんだもん…！口が乾いてたのも事実だけどさ……

良かったです、怒りをもてあます小田君と、そこに惹かれる平津さん。怒りって処理するのが難しい感情だと思うのですが、それを発散するためだけにボクシングジムに通う小田さんはある意味正解だと思うのです。平津さんはなんでボクシングなのかな、自分が真剣にやってるものを本来とは違う理由で続けてる小田君に好意をいだくものなのか？そこはやっぱり別なの？漫画なんですが、色々考えさせられました。不器用な二人が熱燗を飲む所がとってもよかったです。

格闘技系の話、どちらかというと苦手なんですが、これは全然気にならないくらい良かった。カップルともに性格が良く、感情移入しやすかったです。徐々に心を通わせていくストーリー展開も良く、ほのぼのした作品。