レビュー一覧

究極のトラブル・メーカー三枝が引き起こす揉め事を恋人・王が解決する‥‥『傲慢な龍』シリーズもいよいよエンディングです！いつも無自覚にトラブルを起こす三枝によって、義兄である王は毎回振り回され、恋人・楊は何度も負傷する。複雑な生い立ちの小野の内心はある意味・相当に屈折しているのでしょうね。普通なら当の三枝に怒りが向けられるハズ‥‥なのに、恋人の楊に八つ当りし、一方的に別れを告げ、何故か王と敵対する。ずっと王の片腕であり、支えてきた小野はある意味、最強の敵。しかも曲者の姜まで手駒にしているのだから。ここまでヤルか？と王陣営を追い詰めます。王は「ハデな兄弟喧嘩だ」と愉しんでいるフシもありますが、やり過ぎた小野はどう決着を付けるのか？最終話が待ち切れずに本で読んでしまいました。あとがきで実は正反対のラストも検討されていたそうです。表紙が「幻のラスト」なのか、本当のラスシーンなのかは是非ご自分で確かめて下さいませ。

今回も面白かったです。小野さんと王さんの関係は小野さんと王さんの勝負で、小野さんが敗れて小野さんの心の憑き物がとれてやっと素直になれます。でも王さんの立場もあるのでしょう2人は決別してしまいます。ちょっと以外な終わり方でしたが、すごく面白かったです。私はマフィア物は読まなかったのですが、これを機に読んで見ようと思いました。エッチシーンもそこそこあり良かったです。

シリーズ好きで買いました。終わり方微妙ですが、まあ…いいかなと思いました。

これは・・・評価が分かれるかもしれません。三冊に渡って続いてきた王と謙一の「兄弟喧嘩」は、まぁ円満に収まります。が、姜のことや謙一の婚約者のことは未解決なのでは？そしていつのまにか、謙一と楊が物語の中心になってない？そのわりには王との勝負後の謙一と楊の様子は、楊が三枝に話して聞かせただけ。いやいやいや、私がなんで三冊も付き合ってきたかって言うと、もう一度楊にメロメロな謙一が読みたかったからなのよー！！ひょっとしてスピンオフ的な謙一と楊主人公の話でも書かれるのでしょうか？それくらいシリーズ最終作としては宙ぶらりんです。