レビュー一覧

篠原先生には珍しいオカルト風味の作品で、一話読み切りで読みやすかったです。80年代も不景気だったんだって作品内で描かれていて日本ていつも不景気なのかと思いました。

最初の2話で　少々引いてしまいました。残りの話は　余り気持ちのいいものではありませんでした。

「黒い報告書」風味の漫画です。が「エコエコアザラク」的な魔術的・超自然的な要素もあります。（特に冒頭の2篇）もう少し最近のもので例えるなら「世にも奇妙な物語」と似た雰囲気と言えばいいのでしょうか。ボロアパートから抜け出て小奇麗なマンションで暮らすことを夢見るような小市民たちが、時に愛しあい、時に殺しあう短編集です。汚らしくて洗練されてなくて、でも活力がみなぎっていた昭和の時代のエキゾチックな雰囲気を懐かしみたい人におすすめです。この作品を読むと昔のほうが格差は激しかったんじゃないのかな〜って気がします。