レビュー一覧

父の実の娘ではないと分かった主人公は、愛してくれるその父の勧めにより旅立ち、同じように人生に傷付いているヒーローに出逢います。自分自身の人生を受け入れられない彼は、初めヒロインを激しく拒絶しますが、彼女の強さによって愛に気が付いていきます。私は、彼女を育てた父親の愛情に感動し、二人の再生に心揺さぶられました。

自分をみつめる。言葉では簡単ですが、具体的には何をすればよいのか わかりません。誰かを愛するということ 愛されてるが一番ではなく、自分が愛してる人達がいること。ゾーイの「紅茶は 自分でついでちょうだい」口笛吹きたくなるくらい 颯爽としてました。まぁ血のつながりでは実父ですが、彼に相対したことにより 「本当の父」がわかります。ラストシーンでのマックスが ゾーイの元まで なんとか歩いてくるシーンには胸打たれます。ハーレクインにありがちな奇跡はないとこが 良かった。もちろん設定はハーレクインですがね(^^)良作でした。漫画家さんの真摯な仕事が伝わります

バルフォア家のお嬢様のお話の中でも一番力強い話です。ヒロインは強い。強い心を持っている。カッコイイです。ただ私的には、目が見えなくなった後の方が大変なんじゃないかと思いました。なのでここで話が終わるのはちょっとずるい気がします。

もうすぐ闇の世界で暮らさなくてはならない恐怖と戦うヒーロー。やけになってヒロインと一夜を共にし、ヒロインは妊娠してしまう。どんな気持ちなんだろう・・・愛しい我が子が愛する妻が見えなくなってしまうのは。それでも生きようと、前を向いてヒロインと一緒に歩いていこうと決めたヒーローはとてもカッコいいです。最後にイギリスに帰ったヒロインを一人で迎えに行くヒーロー。ぼんやりとしか見えなくなってしまった視界の中で一人で歩くのは恐怖でしかないはずなのに、それでもヒロインの元まで辿り着き、愛していると。漫画なんだから奇跡を起こしてよ！と叫びたくなりました。

これはハッピーエンドなのかしら？心が通じる合ったからいいのかしら？２人とも問題を抱えているんだけど、結構重い…特にヒーローは過去を引きずっている上に、健康面にまで。ヒロインは実父が最低な人で…天罰でも下るシーンがあったらよかったのに。またラストシーンのあと、結婚して子供が産まれ幸せになった２人の姿をを見たかった。

いい話なんですが、地味だったなあ。アイデンティティを喪失したヒロインと、暗闇に閉じ込められようとするヒーローが出会うお話。子供が出来たことをきっかけに、ヒロインは新たな自分を構築して行きますが、ヒーローはラストで漸く挽回するまで落ちっぱなし。この差はやはり男女差なのか、問題の性質の違いからなのかは解釈に迷う所です。ヒーローの為に弁解するならば、捕虜時代に目隠しをされたまま手も足も出せなかった経験から、トラウマ再びと言うべきか、失明を実際以上に深刻かつ悲惨に捉えてしまった可能性はありますね。しかしこの作品の魅力は、何と言ってもヒロインのお父さんだなあ。絶対に揺らがず支えてくれると信じられる人が居たからこそ、ヒロインも立ち直る手掛かりを得た訳ですし、今度はヒーローの為に、ヒロイン自身が支えになって上げられる見本を示してくれています。生物学的父親がどういう人間か、お父さんは知っていたのでしょうか。だとすれば、わざと会わせて発奮するよう仕向けた凄い策士だとも思います。ヒロインが紅茶は自分で注げと言い放ったシーンは出色でした。うん、それなりに面白かったのですが、地味だったよ。ハーレのコミカライズ130ページでやるには向いていなかったのでは。

この姉妹シリーズの中で一番よく分からない話。なんか終わり方が、、。もう少しほしかった

大変な一族ですね。でも、育ての父の愛情は本物でした。ヒロインが自分を見つめる事が出来て、強くなったのが良かった。そして、ヒーローも辛い状況の中でもヒロインの大切さに気づき、ヒロインに会いに行った勇気に感動しました。お互いによって高め合える代わりのない二人でした。

「愛に戸惑う娘たち」シリーズ5作目。自分はバルフォア家の娘じゃないと知って、自棄気味のヒロイン。一夜を共にしたヒーローには朝になったら冷たくされ本当の父親に会いに行ったら拒絶されと絶望のどん底に落とされたと思ったら妊娠。ヒロインは姉妹の中で一番強いんじゃないかしら。ヒーローは視力を失う前にヒロインと出会えて良かったです。

姉妹のお話は好きでした。が、ハッピーエンドとはなかなか言えないかな。ヒーローが視野を失ったときの仕事とかどう生きていくとか何かあれば良かった。