レビュー一覧

とにかく、川原作品は奥深い味わいがあります。ほっこり笑わせる場面もあり、じんわりする場面もあり‥いろんな世代の人に読んで欲しい。単行本も文庫も持っているファンです。

ほんわかしたお話です。ラブなしです。母親の再婚により新たな家族ができた女子高生の志姫（しき）。志姫は、不思議な壺を持っています。今は亡き父からゆずり受けた壺には中国人が住んでいるんです。守護してると言いつつも、彼は本当にそばにいるだけの人なんです。でも、志姫にとっては大事な家族なんですね。再婚するまでは、忙しく働く母がいない時でも、いつもかたわらにいて。彼が、なぜ壺に住むようになったかはのちのちのお話で出てきます。ほのぼの話プラス、切ないお話ありです。

川原作品は文庫で全部持っていたのに、引っ越しですべて手放してしまったので、こちらで買い直し。やはりシンプルななかに深いものいいがあり、面白い。

大好きな作品です。子供の頃、先生のマンガを読むと頭が良くなると思ってました。(笑)

『殿様は空のお城に住んでいる』に出てくる「殿様の一日」は、江戸学の父三田村鳶魚が某藩の殿様であった浅野老候に取材した話を基にしています。味噌汁の「おみくじ」は、実はもっとえげつないものが入っていた話だったと気がついた時には、戦慄しました。草履取りの職人技も良かったです。足軽より下の身分である中間・小物の草履取りは、（秀吉で有名な割に）なかなか時代劇には正しく登場しません。こんなに面白い職業なのに！

川原先生の作品はとにかく読むのに時間がかかります。登場人物たちはよく喋るし、哲学的な部分もあって考えさせられます。その分、あとあとまで心に残る作品が多いのではないかと思います。また集め直したいな。

作者さん買いです。学生の頃に、大好きで川原先生の漫画は全巻持っていました。懐かしくて手に取ってみましたが、相変わらず川原ワールドは面白いですね。とにかく独特の世界観で、好きな人には堪らないと思いますよ。

川原先生の作品の中で一番好きな作品です、なのでスマホで読めて嬉しいです。各作品それぞれ心に染みる場面があり、さすが川原先生。ほのぼのありユーモラスありちょっとサスペンス風？もあり切なさもあり。 私には、読みごたえのある一冊でした。

一番最初に読んだカワハラ作品がコレ。懐かしくて買ってしまった。何回も読み返したくなるんだよね、彼女の作品は。強い印象とかがなくてずっと読んでいられるからなのかな〜。←褒めてる。笑

川原さんのほのぼの！懐かしと思い出しました。殿様のお話しは、ちょっとした勉強にも！