レビュー一覧

作者様曰く、「ろくでなし攻め」。悪い男が好きな人っていますよね。遊びで相手をとっかえひっかえな攻めと自分の性癖が受け入れられず、ろくに恋愛をしてこなかった受け。ＢＬでは、珍しく健気な受けに本気になって・・パターンではありません。ろくでなしなままです。この二人の今後を読んでみたいと思うのは、無粋なんでしょうね。やっぱり・・・。続編書いたら意外と面白いと思うんだけどなぁ。

ここまで自己中なろくでなしだと逆に見事で好きかも…。遣り方がいちいち上手いし、堂々としていて悪びれて無いとこがいい。こんな男に本気で夢中になって追い回すのが愚かの極みで、自分に余程の自信が無いと近付けないタイプだと思う。反して受けの方は理解しがたい人でした。自尊心が高いのに小心者で、内心の葛藤がうだうだしていて見苦しかった。終盤の大胆な受けの犠牲的行動で最後には一応ハピエンだったけど、従属的な受けに攻めを改心させる事が出来るのか疑問です。

タイトル通りのろくでなしでした。いくらろくでなしでも、ここまで酷い人って居るのかなぁ〜…一欠片の情もなく、人間失格みたいな攻めでした。そんな奴に健気過ぎる受け。最後の最後まで受けが可哀想になりました。最後は尻切れトンボみたいな終り方でもやもや感がそのまま残る作品でした。

攻めのロクデナシ具合が半端じゃなく、終始もったところがなくてイライラしっぱなし。ウケが健気を通り越してあり得んやろーとツッコミたくなりました。甘々要素は限りなく低いです。見映えがよくてセックスがうまいだけの男にここまで惚れて尽くせるのか理解できず、感情移入できませんでした。ラストの展開がもう少し書き込んであったら違った感想になったかもしれません。