レビュー一覧

ｊｏｕｒで連載していたのを読んでいたので、ストーリーは知っていたのですが、思わずもう一度読んでしまいました。それほど強烈な印象を残す漫画だと思います。

無料で1巻のみ。序章が終わった所で1巻が終わり、謎が謎のままで少しもやっとします。ただ先までお金を払って読むかと言えば、そこまで惹かれもせず。というのもこの作品、序章が昭和の昼ドラストーリー。かといって本当に昭和かと言うと、携帯を持つ利点に緊急地震速報出るから、2005年は超えてる。なのに会社シーンにドラフター…。今どき手書きで図面は書きません。そもそもPC弄れるだけで経理職って、今時はモブでもPC使えるよと言いたい。巻末に作者さんが25年温めたストーリーということが書かれていますが、どうやら25年前のプロット流用と言った方が正しい様です。いっそ、序章は過去という設定にした方が潔かった。担当編集者さんも違和感くらい指摘しないと、作者さんが時代に取り残されててかわいそうです。

現代版新訳聖書のような内容です。意外と面白かった。最後まで一気読みしてしまいました。好き嫌いは別れるかな(笑)

普通に宗教臭が強すぎて読みづらい。主人公の創造神がいかに素晴らしいく、正しいものかを証明させる為に、縋る人は救われ疑う人は罰を受けるという…人類の今までの行いに失望したので滅ぼす、とか創造神も使徒も随分と感情豊かで人間臭いのもモヤッとするし。最期まで読みましたがまるでスッキリしないので星一つです。

なんていうか。言いたいことはわかるんだけど、全部綺麗事で何１つ成立しないお話なので、読後感はとても悪いです。そして最期のページ。聖書につけられた名前がダジャレにしか見えなくて色々台無し。チケット二枚は高い。

なんだかなぁ。　ちょっと危ないのでは・・と思いました。漫画で宗教を描いてはいけないことはないでしょうが、むつかしいテーマなので、こんな安易な進め方はどうかと。「変形判・シンデレラ」ですね。辛い目に散々遭って来た女性が或る日天啓を受ける―そんな都合のいい話ないと思います（勿論、漫画は”お話”なので、こういうのもありなのでしょうが。）庄司先生、どうしたんでしょうね。創造の苦しみから、鬱になったり宗教に走ったりする漫画家さんがいることは知っていますが、庄司先生も？？・・宗教を描くなら、もっと違ったアプローチで読んでみたかったです。

一巻だけの感想ですが、主人公の女性の運命がもの凄く極端に救いがないもので、いささか呆れました。これでもか、これでもか、、と不幸な話の連続。。この先、このプロットがどう展開していくのかは、わかりませんが、私はもういいです。。

あらすじ惹かれて読んでみました。宗教色の強い作品のため、好き嫌いが分かれるかも知れません。唯一無二のストーリーでした。

作者買いです。読む前にはとても心が重く、ひとたび読み始めると、心が洗われ涙が溢れる。己の中の後悔と懺悔、そして希望を認識する。これは漫画なのかな？問うてみる。分からない。もう、その段階で漫画では無い。ただただ厳かな気持ちになり、自分と対峙出来る。

ヒロインが教祖になっていき、自分を裏切った恋人を許す描写がすごいです。自分があんな裏切されたら絶対許せないのにと思いました。