レビュー一覧

おもしろい。なんだか初めて見る感じのストーリーで独特です。絵柄は少し古めでラフな感じがしますがうまいですし、かなりエロいです。エロのシーンもかっこつけてない・きれいすぎない妙なリアルさがあります。それがまた良いです。かなりＳＭ寄りのＨで最初はびっくりしました。バ〇ブや手錠が何度も使われるので苦手な方は注意。主なキャラは表紙の兄弟と、兄の先輩の三人です。兄は、弟とする時は攻めで、先輩とするときは受けです。心情的な絡みは兄弟だけで、先輩とはドライな付き合い（ヤリ友？）って感じです。この先輩がかなり良いです。大人で軽くて優しくてエロいことばっかするんですけど、ありがちなＳキャラじゃなくて良いです。少し精神的なお話でちょっと暗めですが、最後はハッピーエンドです。他の作品も読んでみようと思いました。

☆4.5。作者様のは痛々しいエロ多いし、私も本作に関してはもっと少なくてもいいなとは思うんですが、単なるエロばかりで心理描写がないのとは全く異なります。母親や家庭の呪縛から夢の中でのみ解放される弟とその手助けをする兄が一連の行為を経て絆を深めていくストーリーで、夢と現と半々の「リアル1/2」から、最後に兄弟が取り合うのが「うつしみ(現身)の手」なのです。タイトルもイイ。私は弟の手が実はもう自分と変わらぬ大きさになっていたことを兄が知るシーンがたまらないです。きっとこれから自分よりも大きくなって羽ばたいてしまう弟を想う兄。冒頭で兄の「降りておいで」にいざなわれた弟が、弟に捨てられることを恐れる兄の手を取り最後には救い出す、という流れもとてもきれい。弟に対しては攻めだった兄も、この先弟に抱かれて生きるんだろうなぁと想像できますよね…。ちなみに下巻にはこれと対照的な切ない短編が収録されていて、そちらも印象的です。

明治さんのお話は、いつも心臓がきゅっとなるような所があります。Ｈシーンが多く、ちょっと重い話ですが、読み応えあります。早く３巻が読みたいです。

１巻はほとんどが表題作シリーズで最後だけ別の短編１作品が入っています。２巻は前半が表題作のシリーズで後半には表題作とは別の短編３作品が収録されています。表題作は…ほぼエッチシーンです。かつ荒い修正が入っていて、このような修正が本当に必要であるなら、そもそもネットでレンタルをしなければよいのにと思いました。内容も普通に兄弟の会話や日常生活を描いてくれた方が面白かったであろうと残念に感じました。「坂の上の魔法使い」で明治カナ子さんを知り、作品を追いかけています。ホモでもエロもアブノーマルでも明治さんの作品で面白ければよいのですが、これは私は面白いとは思いませんでした。２巻に入っていた短編「春休み」は好みでしたので★３個で。

「坂の上の魔法使い」でこの作家さんのファンに。こちらの作品は安っぽいエロ漫画みたいな性描写が多くて正直ガッカリでした。しかも白すぎッ！ひどいと胴体部分が丸々白抜きされてるページもあって…カネ返せ！って感じです(大事な部分を見たいってわけではなく、読者をバカにしたようなテキトーな処理に怒ってます)明治さんのお話は個人的には露骨な性描写抜きで読みたいな。ストーリー本筋は複雑な兄弟愛で嫌いじゃないのですが、エロシーンをカットしてもっと兄弟の心理描写や日常風景を見てみたかった。

始めは、絵、上手いのか下手なのか？エロ中心か？などと思いましたが、ストーリーはしっかりしていてありきたりじゃないし、絵も不思議な魅力。はまります。暗い話なんですが読んでいてあまりへこまないのは、淡々と描かれているしくすっと笑えるところもあるからかな。母親なんてひどいんですけどね・・・。歪んだ愛だけど激しさと優しさがあって私は好きなお話。弟の陸がかわいい！シオが愛おしく思う気持ちはよくわかる(笑)短編の「帰る男」も良かった。最後にそういう事だったのか・・・と。切ないお話でした。コミックも買いたいです。

【兄(大学生)×弟(中学生)】の表題作で主に構成。別作で短編が一本収録。潔癖症な弟はだらしない兄との折り合いが悪い…「夢の中」以外では。「夢の中」の情事に、兄の通う大学の先輩も加わり…というか感じが１巻目です。まだ２巻をレンタルするか迷い中。時々クスッと笑える可愛らしい場面もありますが、シリアス＆ちょいハードエロでもあるので、気軽に読めるBLではないかも。玩具使ったり縛ったりもあるのですが、個人的にあまりエロさは感じませんでした。独特な絵(線？)で、ほの暗さが付き纏っているからしょうか。絵は雑とラフの紙一重な部分もあれば、ドキッとするような綺麗な部分もあり、色んな体位のアングルがきちんと描けてたり、下手なのか上手いのか古いのか新しいのか分からない絵ですねホント。でも不思議と読み返してしまいます。

はじめての作者さんです。絵はエロかったですが、ストーリーがイマイチはまりませんでした。

わりと絵や話の構成が独特の作家さんです。兄弟モノはシリアスめですが最後は同棲ハッピーエンド。あと短編が入っています。どうせなら最後に兄弟ラブラブHが見たかったと思いました。

非常に交錯した設定だと思いました。面白いか面白くないかでいうと面白かったです。複雑だったのでどうやって終わるんだろう平和的解決になるのか？？と思いましたが兄弟の話は二巻(うつしみの手)の半分までです。わかっているようで支配できてるようで、頼られてるようで、案外そうでもない…と兄が知ることが重要だったのかな〜…と。まあ、そう…か…という感じの終わりでした。カバー下の漫画が本当に簡潔に関係図を示していて面白いです。他の読み切りが色々あとは入ってました。エロくて悲しいのとか、なんか不思議な？のとか３本入ってました。