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焦ったいほどゆっくりと進む恋物語。全体が翻訳文調で、それがこのお話の雰囲気にぴったり。離婚後の苦しさを仕事に打ち込むことで紛らわしてきたグウェン。貴族階級に生まれ育ち、両親や弟に愛され守られてきたヴァージル。住む世界の違いに戸惑いながらも、自立を目指す気持ちを曲げないグウェンの姿は、今の社会にも通じるところがあって頷くことしきり。それにしても、ヴァージルが非の打ちどころのない男で、ちょっと引いてしまうほどでした。
しっとりとして落ち着いた趣きのあるいい小説です。令嬢が活躍するような華やかさはありませんが、ゆっくりと気持ちが育っていく過程が美しく描かれていると思いました。ただちょっと時々わかりにくいと感じることがありました。説明が遠回しすぎたり、主人公二人のどちらの心情なのか明確に書き分けられていない気がしたり。主人公たちの年齢がはっきり書かれていなかったと思うのですが、もう少し手掛かりが欲しかったです。貴族などの身分や結婚が主題の作品では年齢は重要な要素だと思うので。ただ、敢えてぼかすことで読者が自分に近い年齢を想定して感情移入してくれたらいいなという作者さんの意図なのかなとも思いました。
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焦ったいほどゆっくりと進む恋物語。全体が翻訳文調で、それがこのお話の雰囲気にぴったり。離婚後の苦しさを仕事に打ち込むことで紛らわしてきたグウェン。貴族階級に生まれ育ち、両親や弟に愛され守られてきたヴァージル。住む世界の違いに戸惑いながらも、自立を目指す気持ちを曲げないグウェンの姿は、今の社会にも通じるところがあって頷くことしきり。それにしても、ヴァージルが非の打ちどころのない男で、ちょっと引いてしまうほどでした。