レビュー一覧

昔、紙で読みました。男の子２人の話です。その彼らに偉くて大物の父が絡んでくるんですが・・・物語的にに本当に酷い話だと思います。なんで！？と・・・私的には少年が可哀そうで許せない結末でした。正直自分のBL歴では最悪の本でした。

幼少期、奈津を庇って誘拐され、それからは奈津の実父に犯され続けてきた凌。奈津に想いを寄せる家教師と凌に想いをよせる奈津の三角関係からはじまって、凌の身の上がと過去が暴かれてゆく。そしてそれを知った奈津は……。実父が狂ったのも愛ゆえで、それぞれの愛がどろどろと渦巻いた昼ドラっぽくて読み応えがある。最近こういう昼ドラっぽいシリアスで深い話が少ないので、古い作品ながらも久々に堪能できて嬉しい。確かに凌の境遇は酷く見るに耐えないところはあるかもしれないが、そういうものが奈津への想いという救いによって際立ってる感じ。裏側にあるそれぞれの愛が見てとれれば凌辱し凌辱を受け入れる姿が最愛の為への自己犠牲になる。でも、最後に凌×奈津の甘ラブが見たかったなぁ。二人が政治家になった後の大人編も読みたい。

他の方のレビューを読んで迷ったんですが、購入しました。作者さんは面白い題材を選んだなーと感じました。作者さんが言ってるとおり、昼ドラを目指してる感じがしました。当時のBL漫画で表現するのは漫画という媒体では難しかったのかなと思いました。読者に分かりやすく、伝わりやすくするのが漫画の使命の為、単純な話を求められたのかな。 でも私個人としては、山崎豊子さんの華麗なる一族にほんの少し通ずる部分があるのかなと。政治家の家に生まれた苦悩、葛藤、切なさ、この部分をふつうの家と対比させてみてもギャップが出てよかったのかな。 エロは強制的なもので、気持ち良さを追求するものでは無いです。ほのぼの物や、アツアツ物では無いし、政治家の家のお話として読まれると良いと思います。

レビューの通りひどい…実の息子の奈津彦も可哀想。義兄となった凌も可哀想。父親最低。という感想です。もう少し父親が子供たちに向ける感情を丁寧に書いてほしかったし、奈津彦と凌がラブラブしているところも読みたかったです。あんまりBLって感じはしなかったかなー。

懐かしくて読んじゃった。火サスのようなドラマがありなのいまのBLにはないけ、捻りがチープになっていて目が肥えた読者には厳しい。