レビュー一覧

後味のよいシンデレラストーリーです。ヒロインが継母たちから虐待されて逃げ出すところから始まるのですが、その虐待の内容がなかなかシビアです。これは幸せになるしかない、と思わせられます。ヒーローはヒロインを「痩せっぽちのネズミ」だとか言って当初はただ親切心から面倒を見ているのだけど、徐々に惹かれて…というお話。ストーリーがお約束な上に描写が淡々としているので、物足りなさを感じます。後書きによると1979年の原作を現代に焼き直したようですが、当時のままで漫画家したほうが雰囲気があってよかったのではないかな、と思いました。

ヒロインの境遇があまりにもかわいそうですね。最初から助けられ続ける話といいますか、まぁそりゃ人間同士だから惹かれるから助けるわけでしょうけど。設定上ヒロインはやせっぽちのネズミみたいらしいですｗが、カワイイですね。小説も読んでみました。そんなに無理して縮めたようには思えなかったので、うまくコミカライズされているのではと思います。

逆行にも負けずに、頑張っているヒロイン、いじめるママ兄、と継母、火傷の描写は怖すぎです。

ラストの悪役への報復が出来すぎな感じもしますが、動物虐待者だからなぁ。こうやって胸がすくのがお話を読む価値だろうし。惜しむらくはこの原作者さんは恋愛のドキドキが希薄なんですよね。安心感があるとも言えるけど。

ベティニールズの話しに出てくるヒロインはだいたい性格がいいですが、それにしてもヒーローや周りの人の痩せぎすで魅力ないとか平凡すぎとかひどい言われよう…。ヒロインのことをあまりにボロクソ言うし、美人でグラマラスな女にしか優しくしてこなかったというヒーローって嫌な奴じゃん？。何十年も前に書かれた原作だから仕方ないのかな。

ヒロインの境遇は辛いのですがヒーローが手を差し伸べてくれるので、ほのぼのとした印象でした。ヒロインは誠実で真面目な女性なので幸せになって嬉しかったです。ヒーローは女性に関しては打算的な面もありましたが、そこが人間らしいとも言えるので良かったです。中盤のヒロインへの女性としての表現はアレですが…幸せに気付いたので良しと言う事で(笑)動物も可愛いかった〜！

継母らに虐待され続ける生活から逃げ出したヒロイン。偶然出会ったヒーローに助けられます。ヒーロー、良い人なんだけど、ナイスバディの女性が大好きらしく、ヒロインのことは、痩せっぽッチの鼠と言い切ります。（酷い！）でも、一緒にいて、自分らしくいられるのは誰なのか、それに気づいたヒーローは、ヒロインにプロポーズします。（やったー！）てっぱんストーリーですが、やっぱりヒロインには幸せになってほしいですよね。

ストーリーとしては、少し古いかなぁと思っていたら、今から40年くらい前に書かれていたんですね。びっくりです。それが分かって読んでみると、医学の進歩ってすごいなぁと実感しました。

あまりに都合の良過ぎる展開で違和感があったのですが、原作は1979年に発表されたものらしく、その時代の好みなのかもと思いました。40年ぐらい前の少女漫画を読んで感じる違和感 （面白いんだけど色々ありえないというかやり過ぎというか）に近いかな。

とても大好きな作品で何度も読み返してます。健気なヒロインと素敵なヒーロー。ヒーローのお母さんも素敵でよいです。