レビュー一覧

祖母の願い、それは孫息子達が愛情で結ばれた幸せな結婚をし、家族に恵まれた、実り有る家庭を築く、イタリア系としては当たり前な結婚生活をすることでした(*^^*) そして、孫息子で有るヒーローが選んだのは残念ながら、祖母の願いと無縁な、子供を嫌い、お金と家の持つ社会的な地位と利益を手に入れる為には手段を選ばない女性でした(^_^;) そこで、一計を案じてその結婚を阻み、自分が気に入るだけでなく、ヒーローが好む女性との結婚を望むべく選ばれた女性がヒロインでした(*^^*) 未亡人で、小さな一人息子と一生懸命に生きる、同じイタリア系の、優しく才能有る女性との結婚へのアレコレを描いたお話ですが、婚約者の一筋縄でいかない物事や、ヒロインの歌う才能故のアレコレも絡み、お話は二転三転とします(^_^;)最初からの一目惚れや祖母の助け、一人息子の無邪気さも手伝うものの、お互いに相手に気持ちを伝えないが為に、誤解や悪意に翻弄されるヒロインを切ない気持ちと共に描いていて、こちらまでもモドカシクなりました(-_-;) それでも最後には、笑顔で読み終えることが出来、次のお話が楽しみになる、そんな作品になっていました(⌒‐⌒)

最初コミックで読みました。そちらも良かったけど、端折られた所がありましたね。やっぱり原作でも読んだ方が良いですね〜。意地悪なライバルも出てくるけど、最後まで楽しく読めました。

ごめんなさい！　この作品はあまり好きになれなかった〜！！　最初からヒロインとヒーローが結ばれるのが前提で、ヒーローの婚約者がこっぴどく描かれています（その婚約者の浮気相手ですら自分の行為を棚に上げて、ヒロインを擁護……とんだ茶番じゃね？！　と白々しく感じました）。一目会った時に魅かれるのはパターンとして有りですが、そのために誰かを無理やり悪役に仕立てたりするのは好きではありません。しかも主人公２人が出会いから最終的に結ばれるまで、ハイスピードことが進み（しかもヒロインに都合のよいことばかり）……確かに魅力あふれるヒロインだけど、そう少しヒーローも分別を持って行動しよう！！（分別があったらあんな婚約者は選ばないか？！）

女性蔑視の後味悪いお話。婚約者がいるヒーローに子持ちのヒロインをくっけようとする祖母がまず余計なお世話。孫の妻に望むのは土地に根をはり子どもを沢山産む女性。女性を子供を産む道具としか見てません。夫に尽くし子どもを沢山産む女が良き妻で、キャリア重視の上昇志向の強い婚約者は悪い女。という対比が女性蔑視で不快でした。婚約者の性格に反対するなら共感するけど、キャリア志向の何が悪いのかと思いました。結婚式にも口を出すしでろくな祖母じゃありません。日本でも息子の結婚式に口を出す姑がいますがそれと同じ。結婚式でハーブを希望していた花嫁（婚約者）に、ハーブより歌がいいと祖母が口を出す。ヒーローはどっちだって大きな違いはないのにと花嫁にむかつくダメ男。結婚式で花嫁の意見より祖母の意見を優先する男なんて日本なら顰蹙ものです。ヒロイン息子が捕まえたカエルが婚約者の足や腕に乗って驚きの声を挙げても、全員婚約者が悪いっていう態度もひどい。私も虫関係苦手なので同じ状況なら思わず叫んでしまいますね。もちろん子どもに怒ることはしないけど。婚約者の行動全てをヒーローが一切味方しないので感じ悪い。婚約者の浮気場面を見て婚約破棄するけど、ヒーローのほうが先にヒロインにキスしてますよ。キスなら良いんですかね？婚約者はヒーローとの結婚をビジネスに利用しようとしますが、ヒロインだって息子には父親が必要だとかヒーローを利用しようとしているので同じ。登場人物の誰にも共感できずに読了しました。