レビュー一覧

LOVE MY LIFEを6年前に読んでからやまじさんの絵や話の空間や空気が好きでいろいろ読みました。いつもは音楽を聞いているような感覚になるのですが、この話は長い静謐な詩を読んでいる感じになります。ちょっと無理矢理感のある事件も起こるのですが、それが大きな役割を果たすし、必然だったんだなぁと思わせます。〈ネタバレ〉暴行を受ける場面も、過去の話として出てくる漫画は見かけますが、この話は進行中に組み込まれています。漫画を漫画と思わせない、どこか遠くに行けてしまう「作品」です。

出てくるのがゲイ、殺人犯でゲイ、レイプ魔、レイプされたモードな女の子、殺されたゲイ、娘を殺した芸術家、ゲイ。全体的に静謐なサブカル漫画っぽいですが、中身はエログロで付いていけませんでした。登場人物間に何故愛が生まれたのかも分からない。最後のオチもあっけなく、時間とお金のムダでした。耽美派の人には素敵なお話かもと思います。

先に＜ナイトワーカー＞を読んでしまってて、この＜愛の時間＞もすごく残酷なお話だったら、、、。確かに影山さんがゲイになったくだりや、影山さんのパートナーが殺されて、それも体の一部を切り取られて、影山さんに送ってきたなんて、とてもオドロオドロしくて残酷です。また主人公の女性が強姦にあう痛ましい事件もあり、内容てきにはアップアップしてしまいそうでした。でも作者さんの丁寧に描かれた絵のタッチと、雰囲気というかほのぼのしたものが、オドロオドロしたものを、すべて消し去ってしまうような感じがしました。結局は、作者さんの描く作品が、好きなんだなぁと思いました。結構な長編でしたが、続きが気になって一気に読んでしまいました。

絵が綺麗で、キャラクターも個性があって魅力的、ストーリーもユニークです。個人的に、どうしても生理的に合わないので評価は低くなってます。

こんなに素敵な出会いと恋が例え漫画の中だとしてもあるなんて。そしてこの一冊に私が出会えた事を幸せに思います。どうかこの物語に出てきた人達が「おしまい」のその後も幸せに生きていけますように。

昔本で持っていました。昔はきちんと理解出来ていなかった部分が、今はしっかりと読めた気持ちがします。大好きな作品です。登場人物は恐ろしく大人の知性を持っていて、当時の私には信じられない位の高尚さでした。作者さんは精神年齢が高い人なのだと憧れました。男性がとにかく素敵です。

私は刺さりました。けど、まだまだ感じること、考えることがあって、読み続けたい。

読み返したとき、なぜこの作品を借りたんだろうと不思議でした。でもだんだん過去の購入してくれていた自分に感謝。愛の形を考える　作品　と呼べる、希少な物語だと思います。

とてもピュアな感じと、針が胸を刺すような痛みを同時に受けました。二人がお互いを思いやって少しずつ距離を縮めていくところがいいなぁと思いました。他の作品も読んでみたいです。

好みが分かれる作品かもしれませんが、私は好きです。独特な世界観です。