レビュー一覧

素敵なお話です。｢失われた王冠｣ シリーズのお話で、ヒーロー兄のお話は ｢偽りのプリンセス｣ のヒーローです。が、シリーズで読まなくとも、この1冊だけでも十分に楽しめると思います。王族間の政略結婚に疑問を抱いたヒロインが、まだ見ぬ婚約者であるヒーローに会いにゆくストーリーですが、二人の出会いから互いを理解してゆく過程に、ナボタビアという国の事情が分かるように描かれています。それがとても自然に描かれていて、優しい気持ちになれました。

著者の他の作品が良かったので購入。ありがちな傲慢な思い込み王子でなく、最初から最後までとても素敵な王子でした。最後が駆け足気味だったので、もっと２人の距離が縮まってから告白するまでを丁寧に長く書いて欲しかったです。

チャラそうに見えながらも真面目なヒーローが良いです。途中どうなることかとハラハラしましたが、「自分の意思で」良い男です。失われた王冠シリーズ「偽りのプリンセス」「無邪気なプリンセス」「光と闇のプリンス１」「光と闇のプリンス２」の内で一番好きかもしれません。国民の皆様も優しくて、読んだ後ほっこりと幸せになります。

「失われた王冠」シリーズの三作目。1・2作の兄弟のお話です。王女だけど身分を隠してずっと生活してきたヒロインにはピンとこないのにナポタビア王国の王子が婚約者だと言われ、納得はできないけどとりあえず会ってみようと城に行くと、酔っ払った怪しい男と薔薇の中に置き去りにされていた赤ちゃんと出会う。酔っ払いが婚約者で赤ちゃんが王子の子供だと書いてあるメモを発見。ここから2人の間に押し問答が（笑）距離が縮まっていく感じと置かれている状況が分かっていく感じが良かったです。

なんといって絵が素敵。独特の雰囲気があってヒーローもカッコいいです。

ヒーローがあって赤ちゃんを抱いてげっぷをさせる所を見てて、子育て初心者だった私を思い出しました。こんな風にふとした事で、人の心に触れれるストーリーってないと思います。

優しくゆっくり穏やかな時間が流れているかのような、丁寧に愛情が育まれていく過程に引き込まれた。終盤に差し掛かった辺りで、自然にジワジワ涙が出てきて、胸の奥がキュンと締め付けられる感情が溢れ、とても心地よく読み終える事が出来た。あ～購読して正解だった。

社会的なテーマも色々盛り込まれてあり、柔らかい絵柄もキレイでお話は面白かったです。ただ、王子にガースという名前はつけるものでしょうか？

良くも悪くも行動力のあるヒロインのおかげでヒーローの心も動いてよかった

たくさんの偶然が重なり王女がナニーとして生活契約だけの婚約を断りにきたのに互いにを偽り親しくなるふたりイイね