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作家であるヒーローの原作を、映画化するヒロインの周りで起こる不気味な事件を、二人で解決しようとする話です。犯人は映画の内容を利用した、ものすごく手がこんだ作戦でじわじわと追いつめてきます。想像をかきたてる描写で、結構怖いです。ヒーローは、真面目で誠実なので、過去の出来事から悲劇の主人公になりきっています。人生に絶望しているヒーローなのに、ラストまで「愛している」を引っ張るのではなく、わりと早くからお互いに愛を伝えあって、正直に向き合うのは、HQでは珍しいですね。コミック版の評価が低いので心配でしたが、小説はおもしろかったです。