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作者さん買いです。ちょっと気になっていた作品なので購入しました。重いこともサクッと読めちゃったので、なんとなく消化不良でした。できれば続きが読みたいです。
組が解散して群れにいられなくなった廉太郎×生まれてきてから過ごしていた群れを亡くしてしまう銀が、一緒になって生きていくお話。そもそも銀が廉太郎にほとんど一目惚れのようなアタックをするのも、群れをなくしてしまった同士感を感じたのではないかなとすら思えてきます。おじさんもおじさんの恋人もお兄さんもいるけど、彼らは家族であっても群れではない。言葉の通じない群れの仲間たちであったからこそ通じ合った気持ちと、人として迎え入れて愛してくれたおじさん達家族とはどちらも大事なんだろうけど違うもの。だから、銀は廉太郎の雌になる!と宣言するんじゃないでしょうか。群れの雌は、家族で、番で、伴侶で、一緒に生きていく大切な存在。銀は秀二おじさんに助け出されて、おじさんのパートナーのシゲさんと一緒に暮らして、野生児どころかおそらく言葉も危うかっただろうに、獣医師を目指すほど勉強も頑張って。でも銀にとっては秀二さんもシゲさんもお兄さんも「並んで一緒に歩いて生きていく」相手ではなかったんだろうな、と。それが廉太郎として現れてくれて、銀がこれまにでないほどに懐いて、廉太郎の方もそれまで見せなかっただろう全力の笑顔で笑いあえるようになったのならば。「柄にもなく、これが幸せかなんて思ってしまった」というモノローグに激しく頷いてしまうのです。「廉太郎の雌になる」宣言も、一度目と二度目だと含まれる感情が変わってきますよね。それこそが、秀二さんの願った「銀に芽吹く感情」なんでしょう。この先に廉太郎と銀が共に過ごしていくのを見て、秀二おじさんやお兄ちゃんの後悔とか罪悪感がすこしでも軽くなっていけばいいなぁと思います。なんならお兄ちゃんも田舎から出てきて暮らせたりすればいいなとか。「山犬さまの子」とか聞こえてくるそれらって、きっとお兄ちゃんにもじくじくストレス与え続けますよね。なんだろうね、みんなで幸せになろうよ!
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作者さん買いです。ちょっと気になっていた作品なので購入しました。重いこともサクッと読めちゃったので、なんとなく消化不良でした。できれば続きが読みたいです。