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最近受動攻撃ってよく聞くし、水谷緑さんの作品だしクーポンもあったしレンタルしてみました。これは、一種のホラーですね。否、めちゃくちゃホラーですね。多分こういう人結構多いかも知れないです。特に女性。主人公の様に顕著では無いけれど、女性で被害者意識のキツイ人はいますね。全く責任を取らないで生きている。ラストがよく考えられていてこれまたホラーで良かったです。はっきり言って読んで気分の良くなる作品では無いですが、こういう風にするとこうなるんだとか、あの人の内心はこうだったのかとか、現実社会の勉強にはなりますね。
主人公のアヤの❝可哀想で弱い私❞を守り、そのポジションを守る為の受動的攻撃の思考と行動が、絵柄はシンプルだが、驚く程のリアルさで描き出されています。親に支配され、決められた全ての事に(それがどれ程理不尽なものであっても)従順である事を是とする育ちから、主体性を持てず、ただ他者に従うだけの(そう見えるよう自分の感情に蓋をし続けている)主人公の末路を描いた、山岸凉子先生の昭和の名作『天人唐草』の主人公が狂気に陥るという破滅を辿るのとは、対照的に、この作品の主人公は、❝可哀想❞というエサ撒いて、周囲に同情·注目·関心を集めて組織の中でどんどん上のポジションに登っていくというのが、ひたすらホラーでした。また、最近よくありがちな❝姫❞が陥る破滅の末路(ギャフン)というストーリーではないところが、斬新であり、それ故リアルさを感じました。
面白かったです。アヤのような人ってよくいると思います。身の回りで何人か思い当たる人もいます。もっと言うと、自分もアヤと似た感じのこと考えたことあるよな…と思う部分もあったりしました。ここからネタバレです↓それにしても、離婚する時に娘さんに「パパとママどっちについていきたい?」と聞いて、娘が「パパ!」と答えた時には、何とも言えないスカッとしたものを感じました。
なんだかモヤモヤとして救いのない話で『何を見せられてるんだろう…』とオチのない話をされているような。どういうキャラクターでどういうストーリーなんだろう?という主人公への興味から(あまりないキャラクター)高いけど購入しましたが、私は損したと感じました。
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最近受動攻撃ってよく聞くし、水谷緑さんの作品だしクーポンもあったしレンタルしてみました。これは、一種のホラーですね。否、めちゃくちゃホラーですね。多分こういう人結構多いかも知れないです。特に女性。主人公の様に顕著では無いけれど、女性で被害者意識のキツイ人はいますね。全く責任を取らないで生きている。ラストがよく考えられていてこれまたホラーで良かったです。はっきり言って読んで気分の良くなる作品では無いですが、こういう風にするとこうなるんだとか、あの人の内心はこうだったのかとか、現実社会の勉強にはなりますね。