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レビュー一覧

三角オペラ 【電子限定特典付き】

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  • 2025-08-26
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    冥花先生によると、青春を描きたくて描いてみたそうですが、やはり何か一味違うなと思いました。確かに青春真っ只中の出自も育った環境も正反対の高校生二人、山口翔太(自称情報屋のショウ)と大河内明幸(他称王子さま、ぼっちゃん)が登場しますが、その二人に翻弄され、紆余曲折を経て執着される音楽教師の貞木薫が、兎に角優しくて真面目で私も大好きです。芸大生の時は、尊敬する講師に「君の弾くピアノは、面白くない。」と言われ、生徒から「先生の授業は、つまらない。」「ピアニストになれなかったから、教師になったんだう。」とか言われて傷つくが、言い訳せず、責任転嫁しない人なのです。結局、10歳ぐらい年下の前出のエネルギー爆発の二人に振り回されて、中流以上の師弟が集う有名私立高校を、退職して、町の音楽教室の講師になったんだけれど、二人の卒業式の日にこっそり会いに行くのだから、本当、お人好しです。故に、振り出しに戻って、めでたく三角オペラ。今、一番解放されたのは、実は、貞木先生で、これからは、自由に羽ばたいて欲しい。