レビュー一覧

エロいだけグロいだけの他のグリム童話とは一線を画すあたりはさすがこの作者さんです。シンデレラのような「世渡り上手の性悪キャラ」や義姉のような「いじめキャラにはなりきれないけれど黒い感情に振り回される」人も現実に存在してそう。また「眠り姫」も「性欲におぼれてもいけないが、無いものとして目をそむけてもいけない」という結論なんですけど説教がましくないところがいいです。「金の斧銀の斧」は、身近な幸せに気づくまで、主人公がひどい目に遭いすぎかなあと思いましたが…　どのお話も読んで損ナシ! チケットの元は取れます。あ、だけど巻末の「金瓶梅外伝」はいつも本編の巻末にある小話的な内容で、本編を補完するほどのものではありません。

竹崎真実先生の漫画はエッチだけじゃなく、ちゃんとしたストーリーがあり大好きです。この本の中ではシンデレラの義理姉が主人公の物語が面白かったなぁ。巻末の金瓶梅の書き下ろしも面白かったですし、本編もオススメです☆本編は全部揃えて持っています☆

今までの童話に対するイメージを覆されます。シンデレラはいじめられ、それでも最後には幸せに…といった観念で読んでいると成る程そうきたかと思わせる展開だったり。ストーリーは青髭、眠り姫、シンデレラ、金の斧銀の斧、外伝の４本。ページ数は多いのにたった４本のストーリー、その分しっかりと考え込まれた内容。普通通り、で終わらない結末に今回も大満足です。最後には金瓶梅外伝があり、ファンの私としてはとても嬉しかったです。内容は伏せさせて頂きますが、まさかのあの子…でした(笑)

ただ残酷なだけではなく、ただお気楽にご都合なわけでもなく、淡々とキャラクターが生きてると感じられるお話です。シンデレラの一人称の視点が斬新で、でもすごく納得してしまった。これ一本だけでも読みごたえあります。金瓶梅外伝は旦那様が雨宿り先でちょっとした怪異に合う、という特に読んでも読まなくても的な・・・へたすれば四コマ一枚で終わる内容の薄さでした。悪いわけではない！ただここに入れる必要性があったのかなとか思ってしまいました。

絵は綺麗ですが、好みは別れるとは思います。内容は他のグリム系より断然面白いかと。シンデレラの話しには爽快感も♪シンデレラがヒール感出してますが 義姉の1人の心の葛藤と 、ある意味シンデレラがいたから義姉は自分サイズの幸せ手に入れたのね～と。金の斧の話しは、確かに 主役がここまでされなきゃならんの？てほどでしたがwでも、全体的に説教臭くなくお得です。

意外と良かった。こういうグリム童話って、設定は面白いのに、中身が薄かったりするんだけど、思った以上に深かった。あと、想像のつかない展開に飽きずに全部読めた。これはお買い得です。

悪女をかかせれば右に出るものはいない竹崎先生の短篇集です。どれも面白かったですが、特に眠り姫とシンデレラが変わっていて、グリム童話をもとにしたお話なのに新鮮に読むことができました。ネタバレなしで読んだほうが面白いと思います。金瓶梅では最近絵が荒れ気味ですが、この短篇集では丁寧に描かれています。チケット１枚の価値は充分にあります！ぜひ読んでみてください。

シンデレラの話が義理の姉妹目線のストーリーで面白かった。

金瓶梅が大好きなので、最後の旦那様のお話し目当てで読みました。とても短いので100円なら良いかな、という感じです。

この作品はとても考えさせられました。意外な展開ですが、納得できるラストで。1チケでお得でした。