レビュー一覧

三つの短編が収録され、中でも巻末の新美南吉の幼年期の回想をもとにした短編の余韻がいいと思いました。最初の「女教皇ヨハンナ」は実在した（という伝説のある）男装の女性教皇が題材にされています。次の「むじな」は夏休み、田舎で少女が体験した不思議な……シンプルな展開ですが、夏の夜らしい、もの哀しく不思議な雰囲気が出ています。そして最後の新美南吉原作の短編は、「むじな」の余韻もあり、また最後の一頁の味わい深さもあって、夏の夜に一読するのにはよい漫画でした。ただ短編が三話と、あっという間に読み終わってしまったのが残念でしたので星4つです。

上巻の方が面白かったです。「手なし娘」は、タイトルは恐ろしげなのですが、悲しい愛の物語で最後もハッピーエンドです。次が無邪気な日本のサロメ。可哀想な子供ですがやる事はすごい。次が殷王朝の残酷妃。中国の拷問がてんこ盛りです。最後は悪い弟の話なのですが、これも気の毒。そろぞれ読み応えがありました。

表題の手なし娘の話が切なくて温かい話で良かったです。有名なサロメと妲己の話も、面白いアレンジで描かれていて面白く読めました。非常に興味深かったので下巻も読みましたが読みごたえがあって良かったです。選ぶ題材が洋の東西を問わずバラエティに富んでいたのがなお良かったです。

どの作品も良くまとまっていて面白かった。

面白くなくはないですが、自分はもう少し深い人間ドラマが読みたかったです。タイトルほど残酷でもなく、わりとあっさりと話が終わってしまった印象でした。

さすが殿堂入り。たまに殿堂入りでも超つまんないのあるけど、これは当たりです。全部の話がおもしろかったです。続きがすごい氣になり、ドキドキしながら読みました。

一話ごとがコンパクトで、気楽にスリルを楽しめました。すべての話がメリハリがあってよくできています。1チケットは買いだと思います。

身体欠如系ってそれだけで怖いです。いろんな女性が出ている。

実はそれほど期待しないでレンタルしたのですが、どの話も凄く面白かった。人間の煩悩と罪と哀しみのお話は　とても心に染み入りました。絵も綺麗で、内容はとても残酷なのに　美しく儚いものに感じられます。オススメです♪

どれも面白かったです。時代物ですが、読みやすくて絵も綺麗です。