レビュー一覧

なんとなくこんな展開になるのかなぁという予感はしていたのですが、胸がぎゅぅっと掴まれ、心がキュンとして涙がじんわりと滲み出てきて…（自分ドライアイなのに、おかげさまで最後の方は目の渇きが消え去りました）。でも涙するばかりではなく、初めの焦げ散らかしたお弁当に対する同僚の反応や町内会の人たちとのやりとりに笑ってしまうこともしばしば。そういった楽しい場面があったからこそなのか、最後のお願いは聞けないと伝える場面とその後のハグ、もう涙腺が緩んじゃって緩んじゃって…互いのことを思い合える夫婦って素敵ですよね、心がだいぶ温まりました。このページ数の読切でここまで心打たれたのってもしかしたら初めてかも知れません。他の作品も是非読みたいと思いました。

残り一年で退職の割には主人公男性が余りにもお爺さんみたいに老け込んでいてまだ現役会社員なのだから老け込み過ぎだと思いました。

しんみりと素敵な作品でした。最初に気付きましたが、それでも良い終わり方でした。