レビュー一覧

ループものというのはタイトルでわかりましたが、BLではそういう要素ってお飾りなことが多いのであまり期待せず読みました。結果、とても面白かったです。ループの理由や回数制限、ループにまつわる受けの物思い、心を閉ざしていた受けがループのたびに周囲の人を知り、信頼していく。死に戻りのため何度も死ぬのですが、受けがそれに疲弊しつつも立ち向かっていくのもいいです。BL的な面でもしっかり萌えました。話がしっかりしすぎてると、BLじゃなくてもいいのでは？と思ったりもするんですが、これはBLじゃないと成立しない話だと思いました。作者さんは嫌われ役の犯人も好みだとあとがきで書いているし、どのキャラにも愛情あるように思えます。いい本でした。

初読みの作家さんです。途中途中眠くなって流し読みをしたところもありましたが、お話だけで言うと☆２か３です。あとがきが地雷で評価を下げました。ごめんなさい。キャラクターの名前を作家さんが正式な読み方で呼ばずに書いたと書いてあったり、あるキャラクターに至っては小学生のいじめみたいなからかい方をしたり、モヤモヤしました。私の好きな作家さんは自分の作ったキャラクターは脇キャラでも愛を注いでいる方ばかりなので、その扱いが許せませんでした。作品に思い入れがあったわけではないので、もう一回読むことはないと思います。

BLアワードから来ました。まず、文体が読みにくいなと思ったのは、無理な漢字や当て字のフリガナが多かったり…無理して硬い文体を書いてたのかなと感じた。内容は推理モノのようでおもしろかったです。なんのフラグなんだろうと思っていた点と点が最後につながったときは「これか！」と声が出ました(笑)ただ全体的に、しんだ！いきかえった！をワーワー繰り返して、バタバタしていて情緒的な部分が乏しく感じた。設定が先行してしまった感じ。死に戻りなのにそのよさが活かせてなくてさらっとしている。ページ数多めなのは嬉しかったけど、お値段、1.5kはやや高く感じる。