レビュー一覧

表紙の不自然な髪型や毛先を見ると一目瞭然だが、AIを使用しているせいで表紙と中身のカラーやモノクロが同一人物の絵柄とは一致していない。表紙の人、誰……。編集部はちゃんと検閲しているのでしょうか。それともこのレーベルはAIで金儲けする事を許容しているのですか？

彼女のことをもっともっと知りたくなる作品です。ふわりとした感じがとても素敵です。

タイトルが気になって、読んでみたら面白いです。ひどい親に、金のために死にかけの嫌われ老貴族に嫁がされ、看病し続けて、亡くなると次の老貴族へ。でも、優しい彼女は誠実に看護して、思った以上に長く生き、最後は穏やかな気持ちで亡くなる。この噂のせいで生きる気力を無くした公爵に嫁がされ…ヒロインの観察眼と、優しく穏やかな気質で周りの人々が優しい気持ちになっていく様子は、見ていて気持ちの良いものです。次巻を早く読みたいです。

看取り夫人なんてこんなに若いのに、他の呼び名はないものかと思いましたが、たしかに看取り夫人ですね。これから別の呼び名に変わればいいなと思います。

話の内容はおもしろいなと思いますが、絵柄が安定してないですね。表紙の主人公とマンガで描かれてる主人公が同一人物には見えないです。あと無駄な描写というか、一コマで収められそうな情報を無駄に数コマ使ってるところがあったり、顔のアップが多くてどういう状況なのか分かりづらいところがちょこちょこありました。正直2巻は買わないかなって感じです。

絵が可愛い。表紙もそうだし、1話1話の白黒ページの表紙も柔らかいタッチが綺麗です。家庭環境が複雑すぎて年齢より大分大人びたヒロインが、看取り夫人としての能力を発揮しているところが素敵です。1巻は新しい家族と仲良くなるのに時間がかかって大変ですが、後半は落ち着いてきて（むしろ仲良くなるのが早くて驚いて）2巻も楽しみです。

結構実際の中世ヨーロッパ時代に忠実な舞台感で面白いですね。老人が少女を買って妻にするのは実際に流行っていた国、時代がありましたし。その中でも看取らせるため、というのは斬新だし、その評判は主人公の人柄によるものというのが新しくて良いですね。落ち着いていて誠実な彼女が紡ぐ物語、先が楽しみです。

お金のために父親によって、貴族の老人を看取るために嫁がされたヒロイン。三人目も噂を聞き付けた息子によって、病気の貴族に嫁がされる。健気なヒロインですが、この後は下の息子とメイドに虐められ続けるが、彼女の優しさに気付き、長男と恋仲になって〜になるんだろうなと推察。過去の夫が延命したから縁起が良いと思うか、死に際に来る死に神と捉えるかで確かに存在って変わるな。

基本的にドアマットヒロインはあまり得意ではないのですが、ヤングケアラーという題材を婚約破棄ものに持ち込んだ意欲的な作品。つづきが気になって調べたら、原作を書籍化するにあたりかなり改稿されているんですね。なろうでは登場していなかった人物が追加されたり、ハンスくんがだいぶやべぇことになっていたり。このコミカライズはその書籍版を忠実に再現されているようです。コミカライズだけだと控えめすぎてただのドアマットに見える主人公ですが、書籍版だともうすこし掘り下げられているので好き嫌いはともかく納得は出来ました。たとえば公爵の次男、アークが主人公のドレスを刃物で切り裂いた騒ぎ。サーベルを持ち出すに至った経緯はともかく、その後の顛末がコミカライズだと「そのことはちゃんと謝ったよ！」※謝ってない　と適当に流されているのに対し、書籍版だと、幼いころから病んだ母親を介護してきた経験から、肉親が近くにいても誰にも頼れない孤立感をアークに重ねていたりとかなり主人公がアークに同情的。そこに公爵の前できちんと誤解をといてからの謝罪、と丁寧な段階を踏んだ描写があるので、主人公がアークのやらかしに怒りを感じていないことをスッと受け取りやすくなっていたりします。コミカライズは言葉が足りてないかんじ。とは言え漫画化するならある程度情報を削ぎ落とさないと形にならないだろうし、コミカライズも書籍版も一長一短。ただコミカライズの作者さんの癖なのか、たびたび画面が無駄にキラキラ光ってる…あの演出はなんだろ…。あれが苦手なのでちょっと星低め。すみません。話は面白いです。

「金銭と引き換えに老齢の夫を看取るためだけに嫁ぐ」という人身売買のような目にあいながら、それぞれの婚家に誠意を尽くす少女。ひどい設定だと思いつつ、現代でもそういう境遇の人はいるのだろうと変なリアリティもあります。最終的に彼女の看護に感謝したのなら、それ以上実の父親に食い物にされたり社交界の噂の的とならないよう保護してやればいいのにと、気の利かない過去の夫たちにも腹が立ちます。ぜひ最後には幸せを掴んでほしい。