レビュー一覧

力作ぞろいの短編集。こうしてよしながふみさんの作品が電子化されるのは嬉しい限りです！7作の短編が入っていますが、舞台も日本（「本当にやさしい」「昨日よりいつも違う日」「パンドラ（これは珍しく江戸が舞台！）」、革命前後のフランス（「シノワズリ」「執事の分際」「ある貴族たちの一日」）、アメリカ（「少しだけ意地悪な告白」）とバラエティに富んでいてどれもこれも読み応えがあります。が、しかし！「執事の分際」に関しては主人公の貴族とその執事の物語が歴史と共にシリーズとして描かれているなんともステキな作品なので、これだけを読むのは非常にもったいない！物語の一部にすぎません。商業誌・同人誌を含み、執事クロードの少年時代（「小姓の分際」貴族の主人に拾われて彼に愛情を抱くようになる）→主人の忘れ形見アントワーヌを見守り厳しく育てていく→（「愛とは夜に気付くもの」）→これに収録されている「執事の分際」→愛し合うようになる（「執事の分際のすぐ後」「主人の分際」「主人と貴婦人」「雪の降る夜」「ああ主よ、このよろこびを」「永遠に」）と是非ぜひこの順番で一緒に読むべき！…と強く思います。その点でー★

よしながふみ先生大好きです。作者買いです。悲恋も少しだけありますが、悲恋にも胸がぐっときます。ハッピーエンドは手離しでキュンキュンです。おすすめです。絵が苦手って方も一度購入して読んでもらいたいです。読み終わる頃には気にならなくなっています。

執事の分際が読みたくて購入しましたが、表題作が一番心に残りました。すんごい暗い話というか、救いのない話だと思いますが…(´・ω・`)

よしながふみさんの「執事の分際」を時系列順に読みたくてレンタルしました。「シロノワズリ」というお話が執事物の起点になってます。このお話がとてもキュンとします。他にも学生の頃お互いに好きだったのに、気持ちをちゃんと伝えずに大人になって…の弁護士のお話もとてもキュンキュンします！初期作品もとても良かったです。

「ジェラールとジャック」はこちらを読まないと謎が残ります。本巻も素晴らしいけれど、収録の仕方は不満なので星一つ減らしました。

やっぱりよしながふみさんはすごい…面白い。

「愛とは夜に気付くもの」に含まれる途中作品目的のために購入しました。そちらは満足。表題作はぞっとして忘れられなくなるくらい怖かった。若干トラウマです。でも話としては面白いので読んでしまいます。

「愛とは夜に気付くもの」の前編と関連が三編入ってるとの情報でこちらを購入。もちろんそれも良かったけど他の短編も良かった。この短編から続編を書いて欲しいような、この短さで終わらせるのが小粋なのか…。フランス革命前後の執事モノが大好きなのでお江戸モノもまた書いてもらいたいなー。

よしながふみ先生の作品どれを読んでもハズれないです。短編集だったけど物足りなさが全く感じなかった。

BLだけどまた違う視点もある作品。人に迫ったヒューマンヒストリーでもあると感じました。