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この漫画はタイトルの通りに教育虐待を受けて人生を狂わされた子供に焦点を当てた内容となっていてどのエピソードも読んでいて本当に辛かったです…。

フィクションも入っているだろうとはいえ、これに近い事例はいくらでもあるんだろうなと思うと気持ちがふさぐ。親のエゴに食い散らかされる子どもほど不幸はないし、だいたい女性のほうが被害大きい。

画中に出てくる編集プロダクションの代表がスキンヘッドで教育ジャーナリストのおおた氏を彷彿とさせたが原作の石井氏の風貌なのね、納得。メインの話の誇張部分、モーレツ受験一家が一世代前の安物受験ドラマを彷彿とさせる、挙げ句の果てには受験ストレスの兄が妹を夜な夜なレイプして母親は見て見ぬ振り、どう見ても妄想の脚色としか思えず、ワザとゲスい話を混ぜる事で印象に残る話をでっちあげる下心が垣間見えて、話自体が安っぽく興醒めてしまう。私達が知りたいのは真実の社会問題であり、作者の創作ではないんですよ。もし本当にあった話としても受験地獄、教育虐待のネタとしては統計的に異常値過ぎ、性的虐待&近親相姦というテーマで載せるべき話。

ケーキの切れない非行少年達や、子供を殺したい親たちなどの作品をチームでてがけている作家さんなので、これは外れなしと紙媒体で買いました。テーマは小学校受験をベースにした教育虐待で、内容は一作目は、両親と兄妹の四人家族で兄のお受験は成功したから妹も同様にお受験させようとするのですが、勉強がふるわず両親から虐待されるというものです。兄が、受験には成功したが学校の成績はふるわずその鬱憤を妹で晴らすシーンは直接描写はないものの辛いです。二作目は、子供の成績で母親同士のトラブルという話が途中まで掲載されています。読後はスカッとと言うよりも、いろいろ考えさせられると思います。

親が無理強いしてやらせている物は大抵上手くいかない事が多い。

同じ教育虐待でも背景はさまざま。子どもの幸せとは考えてしまう

「教育」と「虐待」は相反するものだと思っていたのですが、これは、もう……自分もこうだったんだな、と、そして知能が普通じゃなかったら一体どうなっていたんだろう、と心が痛みます。ただ、ご両親（特にお母さん）の苦労も分からなくはないので、たまには子供のいない私が甥や姪と遊んだりする機会を増やしたいな、と痛感しました。

今のご時世意外とこういう虐待は多いんでしょうね。親と同じように子供だって産まれてくる親を選べないからツライですよね。

自分はあまり関係ないのにさまざまに聞こえてくる私立中学受験の過熱。いくらなんでも加熱し過ぎでは？という疑問が解ける内容です。ただ、漫画は内容をわかりやすくするために強調し過ぎの表現や過激な見開きなどがあるので、好みが分かれそうです。

何というか…結局は、親が愚かだと子供は幸せにならないな、と思った。キチンと目の前の子供を見つめるのが大切。お受験は別に悪でもないし、変な塾に行かない事。親の理想を子供にぶつけない事。ただそれだけ。