レビュー一覧

待望の単行本化、評価は星5つ以上。小池先生がご自身のブログで「物語と言うのは悩みの根本的な解決や救いにはならないけれど、せめて寄り添うことぐらいは出来れば」と記されているのですが、それが十二分に描き出された作品。幼なじみで2歳ちがいのあまねとしゅう、互いの「失恋」がきっかけで知り合うゆうきとけいた、双子の兄に劣等感を抱くあおとと妹を気遣うまことなど、優しすぎたり、自意識過剰だったり、過去を引きずっていたりしながら、一喜一憂する姿が胸に染み入りました。登場人物の中で唯一嫌なヤツを演じたヒロキですが、web公開の番外編では少し名誉挽回しています。紙で持っている前作の「日々、君」もお勧め。是非是非。

web連載を拝読していましたが、続けて一気読みがしたくてまとまるのを心待ちにしていました。荒んだ心にスーッと入り込んで癒されるような作品です。この作者様は本当に揺れ動く心やじっくり育まれる想いを表現するのが上手だなと思います。どのCPも好きですが、特にあまねくんとしゅうくんが好きです。

小池先生、素晴らしい作品を有難うございます。きっとこれから何度も読み返させていただくことになると思います。ほっこり幸せな気分になりたいときに。（蛇足ですが、人物の体のデッサンの正確さ、自然さに目を引き付けられました。眼福眼福。）

どの話もよかったけど、あまねとしゅう推しです。読んでて感情移入して入り込んでしまい、ゆうきとけいたの『送ってくれて、ありがと』のシーンにはジーンときました。BLを味わいたい時にオススメです。

先生の他作品が好きで今作も買いました。描きおろし含めてすごく良かった！複数CPの出てくる上下巻でありながら、物足りなさとか展開のはやさとか感じさせないのがさすがです。恋愛描写はもちろん、それ以外の感情や人間関係も丁寧に描かれていて、読後心がほっこりしています。

青くてピュアで、しみじみと良い話です。はっきりしたエロは無いけど、そこはかとなく背徳的な匂いはあります。出てくる子たちが自分のセクシャリティに迷ってるせいでしょうね。私、女の子っぽさ全開男子とか、相手は女子でも変わらないんじゃない？みたいなBLはつまらなく感じるので、こういう感じは大好きですね

尊い。いろんな学生のいろんな恋模様、周りのことは受け入れられても自分が同性と付き合うことを周りからどう見られるかってすごく不安だろうなって改めて思った。キラキラしてなくても一生懸命考えた選択が1番だと思えたら素敵だなーと思った。

やっぱり小池先生の作品は良いなーほのぼのしているけど、思春期の悩みが鮮明に描かれている。残酷でもなく淡々と。日々ってそんなもんじゃないかな。BLにファンタジーを求める事多いけど、これはこれでアリです

年を取ると人の怖い一面を見たくなくなってくるもので、安心して読み進められた作品です。ちょっとヤバいかと思った子も、真面目に恋愛を成就させたいと願えば違うご縁があるかもしれないし。そう思うくらい、自分にとっては浄化された気分が味わえてよかった。

タイトルも内容も良い作品です。ホッコリしたり、わかる～ってなったり、読んでいて本当に楽しいです。