レビュー一覧

リアルすぎず、美談すぎず、ちょうどいい加減でおもしろく読めます。傷ついた気持ちに誰かの一言で救われたり、さらに傷ついたり。続きも読みたいです。

家庭を顧みなかった男と、家庭から拒絶された男が、料理作りを通して文字通り更正していくといういわゆる心温まるお話。画力も構成力も文句なし。ただ一点、ストーリーに新鮮味を感じられないのがとても残念でした。

いかにも昭和なお父さんである海老塚が、妻に出て行かれてから過去の自分を改めていくストーリー。同居人の蟹原は悪いところをズバズバ指摘して、奥さんが言いたくても言えなかったところを気がつかせてスッキリします。そして蟹原も実は昔の海老塚の発言で、元犯罪者という立場から立ち直り、お互いに支え合ってていいコンビです。ほのぼのしながらも心が温まる作品です。

美味しそうな家庭料理が並びます。そして人生には何度でもセカンドチャンスが訪れるという、結構良い道徳のお話でもありました。

タイトルが気になって読んだけど、どれも美味しそうだった。

おじさん二人がまったり過ごす感じのストーリーでとても良かったです