レビュー一覧

ストーリーは良かったけど絵柄は独特で癖が有るからイマイチで特に人物が苦手でした。

獣人、神様、アンドロイド…誰もが知る人外たちと、人間の交流を描いた選りすぐりの作品を収録していて、たのしくよめました。

お話ひとつひとつ、すべてが別々の世界へ案内してくれる短編集でした。異文化の人々の営みのお話だったり、現実の隣にある異世界に迷い込んだ人のお話だったり。心のどこかにある出処がわからない郷愁を、少しだけ慰めてくれるような、いずれまた必ず読み返すのだろうな、というお話もいくつか……　「異種」なのは姿形が違うから、ということでもないのだよな、と痛感するものも。お話のジャンルもくすっと笑えるコメディから、ややダークなものから、胸の奥がジン、とするものまでさまざまです。あと読後、かなりの高確率で美味しいお豆腐が食べたくなるのではないでしょうか。自分はそうでした。

異種恋愛系アンソロジーというわけではないです。大事な事なので二回言います。異種恋愛系アンソロジーではないです（とても大事）。主人公も男女ですし、年齢層も比較的幅が広め。恋愛云々よりも異種族たちとのちょっとしたやり取りをのぞいてみたい！という人にお勧めです。異種恋愛は異類婚姻譚アンソロジーを探してください。少々胸糞悪い話もありましたが、一話一話が短く、もったいない気持ちとその後に思いをはせる余韻を楽しむ気持ちがせめぎ合います。人を選ぶアンソロジーですので、星は3つとさせていただきました。