レビュー一覧

今回もまたとても楽しく読ませていただきました。ヒロインは自分でもちょっと自覚している短気な女の子。でもとても勇敢でしっかりしています。ヒーローは口はちょっと悪いですが、魅力たっぷりです。この作家さんのヒロインはただのいい子ではないところが私のツボにはまるんだろうなぁ。そしてこれもまたほかの作品に共通しているのですが、ヒーローとヒロインの掛け合いが本当に楽しい。他の作品を読まれて、気に入っている方なら読んで損はないと思います。

好感度抜群のヒーローとヒロインです。二人とも癇癪持ちですが(笑)　行動力と判断力を駆使したフランスからの脱出劇は、舌戦を繰り広げる珍道中でかなり面白いです！ヒーロー元愛人の女性と密輸業者の船長も、印象深く素敵でした。帰国後のドーセットシャーのお屋敷では、ヒロインを妻にする気満々のヒーローにニヤけます。会話や喧嘩している場面の面白さにもだえます！もう可笑しくて、愛情満タンで胸キュンです。外野の“あらあら”“おやおや”的な対応も笑えます。終盤のヒロインはトラウマでちょっぴりジメっとしますが、そこは賢いヒーローが全力でカバーします。まさに「悲劇のヒロイン」状態のヒロインに対して、ほくそ笑みながら作戦を遂行するヒーローは策士です。格好良いです。口は悪いけど。後、今回のヒーローと『華麗なる陰謀(同作者)』のヒーローが所属していた第95ライフル連隊は「グリーンジャケット」と呼ばれ、世界初の狙撃部隊でイギリスでは人気が高いそうです。

ロス小佐の最後の切り札が、そうくるかと。ちゃんと伏線回収してるなー。にしても、アン・アシュリーの主人公の掛け合いは面白い。今回も楽しめました。しかも、どちらも互いにたいして誠実でお互いの愛を何となく感じあってますので、ヒステリックになってない。しかも、ヒーローに現在進行形の愛人がいなかったところも良かった。アンの作品、結構いるんだよなー。あとは、結婚後も読めたところも良かった！

作者さん買いなので少し違うなで☆３にしました。いつもは面白いなんだけどなー感が残念