レビュー一覧

読みながら、優しくふわふわした心地になりました。繋がりのない5つの短編集です。BL風味な作品も二話ほどあるので人によってはだいぶ物足りないかも。でも、ピュアで誠実な登場人物たちのかわいらしさが眩しく浄化されます。中学生同士の初恋の物語、普段BLの短編集にはコレもう少し先まで見たかったな、これから先が見たかったな、と思うことが多々あるんですが、このお話ではその辺で私の心を大変に満足させてくださいました。他の作品ではやや物足りなさを感じつつも、それぞれ前後編で視点が変わって読めるのも嬉しい構成。障害もドロドロとした妬み嫉みもなく、受攻とか何？って言いたくなるほど…（笑）まるっとかわいくて、、まるで植木鉢に種を植えて、小さな芽が出てきたの見つけたときのような幸せや喜びを味わえた作品でした。

サンプルのままを考えていると裏切られた感があります。中学のときは藤が早熟な攻め、太一は幼くかわいくて受けっぽいですが、大人になってから太一が素朴ながらもいかつくなってしまい、逆転します。明確な攻め受けがあるわけじゃないけど、一部のHシーンや台詞からいくと。意外だったし残念すぎました。サンプルじゃわからないし、表紙からも絶対逆なのになー、ジャケ買いもできないのか。表題作以外もふわっとしていてますが、結末もなんとなくぼんやりしていて、一長一短。

表題作を猛烈にお薦めします。４８時間レンタルして、あまりに良かったので手元に置きたくてすぐに紙の本を注文してしまいました。この作家さん、雑誌のCannaで今「山田と少年」という連載をされていて、それがとても好きだったので、この本も借りてみました。そして期待を裏切らず、素晴らしかった。これが初コミックスだということですが、絵もとても綺麗ですし、読んで心が温かくなるストーリーがとても素敵でした。私は、表題作と、美大生と高校生のお話がものすっごく好きでした。短編集で、すべて雑誌のＣａｂに連載されていたものみたいですが、雑誌で読んで気に入られた方は、絶対にコミックスお薦めです。なぜなら、一つを除いて全ての作品に、結構長いその後の二人の書き下ろしがついているからです。例えば表題作は１８ページの書き下ろしです。雑誌では全作品、二人がくっついたかどうか微妙なくらい余韻を残して終わっていますが、書き下ろしはと〜〜〜〜〜っっても甘いですよ。作家買い決定の作家さんになりました。

ほのぼのしてて、それでいてなんかせつなくて・・・こういうＢＬものは好きです♪　エッチィ場面はほとんどありません。最初の話も次の話も、短いけど＜その後＞が書かれたりしてるので、消化不良にはならなくていいかな？　最近、ＢＬものにはまりまくってんですけど、男性同士ってなんだろな・・男女のﾄﾞﾛﾄﾞﾛ？（そういうのばっかりじゃないけど）とかがいやらしく感じたり、自己中心的なわがままに振り回されるとか、男女間だと「なにこの女？！（または男）」っていらついたりするのが結構多い気がする。（偏見かもだけど＞＜）　だけど、男性同士は恋愛中心というより、まず仕事があり、生きるということの難しさや辛さ、また逆に生活そのものを楽しんだり、どうすればしあわせになれるのかって真剣に考えたり？　そういうのが浮き彫りになって、読んだ後とかほっこりしちゃんですよね〜　この本も胸がキュンと共に、後味が爽やかで　みんな幸せになればいいのになぁーー　って思っちゃった（笑）

登場人物が純粋なひとたちばかりでやわらかいやさしい気持ちになれました。あとがきを読んでいても著者さんのほわんとした人間性が伝わってきてさらに優しい気持ちになれます。個人的に、仕事と人づきあいに疲れた日に読んで癒されました。

表題作は初々しいお話〜♪全体Hは少なくてキュンで読むお話です(笑)。私は表題作が一番好きですが、お猿のようにかわいかった太一が大きくなってごつくなってしまったのでマイナス★1個(笑)。藤は見かけよりすごく純情なまま大きくなったんだな〜。

どこか懐かしさを感じる絵柄と田舎のストーリーが相乗効果。ほのぼの系と思いきや、しっかり切なく、胸がギュッとなるストーリーが沢山でした。表題作以外のノンケ大学生とゲイのリーマン（おばあ付き）の話も良かった。どの話も「これからどうなるんだろう？」といい意味で思わせるハッピーエンドです。ストーリー、切なさ、ほっこりがつまっている一冊。攻め受け、HなどBLにこだわりがある方には好みが別れてしまうかもしれませんが、もっと沢山の人に読んでもらって評価されていい作品だと思います。

とても優しく繊細な表現をされる作家さんです。ありがちな設定も御都合主義な展開も、それがすべてをカバーしてしまいます。ほわ〜んとした作風なのに実はキャラ立ち鋭く、小物使いのエピソードをうまいとこに挟んできます。ひとつひとつの物語に胸に残るシーンがあり、それが大げさな演出ではなくさりげなく描かれているところにとても好感が持てます。最後の一編が短いけれど秀作でした。私ならきっと、おかあさんありがとう、って言うと思う。今後を見守りたい作家さんです。

とっても良かったです。BLのエロが苦手で、切なさ目当てな自分的には、切なくて、優しくて、こういう話を求めてるんですって感じの話が多かったです。

さくらのあわい を読んで作者さんの他の作品も読んで見たくなり購入しました、絵のタッチも内容もとても繊細で優しく、どのお話も切なくて胸がキュンとなります、どのお話もほのぼのハピエンで良かった、余談ですが、BLで男同士だし色々あるしわかってはいるけれど、もっと彼等が生きやすい様に変な偏見もなく、この漫画のように幸せで満たされるといいなと思いました、もっと他の作品も読んで見たいです、お気に入りです。