レビュー一覧

物語全体に漂う静かな空気が好きです。著者の「音無き世界」とこの作品は久しぶりに小説を読んで泣きました。かなり感情移入して読め、切なさと同時に愛し愛される幸福感を味わえた作品でした。

苦しいくらい切ないのですが、底にあるお互いを想う優しさに救われます。攻めの怜人のあまりに深い愛情が優しくて泣けてきました。サラッと読めるタイプのお話ではないですが、また、じっくりと読み返したいです。

BL小説の中で私的No.1です。私はBLにはリアリティを求めてませんが、現実感が無さすぎるとハマれない。この話はおとぎ話寄りですが、ほどよく大人の痛みがと現実があるのでハマれました。主人公達が前向きですしね。特にクライマックスでの攻めのセリフが響きました。オススメです。

何回も読み返し、その度泣かされています。この作品で杉原先生のファンになりました。何とも言えない空気感。とっても静かです。カプの2人が王子なのでさらに美しい世界。せつなくて、やるせなくて…でも幸せな気分で読み終わるのでご安心を。

すごく切ないお話でした。文体が静かで上品で、作品の雰囲気にあってました。優しいおとぎ話みたいな素敵なお話。10年後とかショートで読みたい。

雰囲気で押しまくってるけど、葛藤が無さ過ぎなのと、ゲイだらけなのが今一。

みなさん、すごい高評価なんですね…評価を下げてしまいすみません。主人公たちの心情が丁寧に描かれる文体は好きなんですが…。本作は途中までそれぞれの人物関係がミステリアスに描かれていてあの家の住人は信用できるのか？父親は何を隠しているのか、攻め本人にも何か思惑があるんじゃないか…よくわからないまま話は進んでいきます。謎のままストーリーが進むのが良いという方もいらっしゃると思いますが、私はBLには謎的なものは求めておらず、どっぷりと甘くて切ない世界に早々と浸りたいので、長々とモヤモヤしながら読まなくてはならないのが少し苦痛でした。

長いけど面白かった！展開が気になりすぎて、ちょっと夜更かししちゃうほど。主人公が健気で切なくなります。途中泣きそうになりました。二人とも焦れったいんですわ。でも、ハッピーエンドで良かったです。

マッチ売りの少女のような話ですが、主人公は死にません。お話は静かに進行しますが、独特のテンポで進み、いい終わり方してます。

大人の事情に振り回されるのはいつだって子供たち。