レビュー一覧

今まで読んできた数千冊のBLの中でも、特に大好きで何度も読み返すシリーズ。今回は、故人にされたトトキと朝陽の話。まずこの話を読む前に、シークレットノート→ハイドランジアケージを読まれることをお勧めします。登場人物の関係含めストーリー的にも繋がっているので。そしてそれぞれの話に共通するセリフやシーンなどを見つけると、1000倍楽しめます。トトキも朝陽も、幸せとは言えない生活(トトキははっきり不幸と言えます)を送る中で運命の番として出会い強く惹かれ合いますが、色々な要因が複雑に絡み合い、あの事故へと繋がります。事故後の生活は感動的で、トトキの望んだ幸せについて深く考えさせられました。ラストはトトキ達だけでなく、ヨヒラ達の幸せも実感。雨情様がヨヒラを溺愛していて微笑ましいったらないです。双子の名前もよく考えられてますね。αとΩ、気象と植物。シリーズ通して考察ポイントがたくさんあるので、是非読んでほしいです。ちなみに、ヨヒラの出自と、双葉くんのβの両親は本当の親じゃないかも説など、まだ描かれていないエピソードがあるので、今後の続編を期待しています。あの紐の先には何があるのかな。快晴様と双葉くんの子どもも見たい！双葉くんも大事にされてますね。あとそろそろ、それぞれの年齢が知りたいのと年表が欲しいです。修正は細めの白短冊で大変甘めでした。ありがとうございます。

ハイドランジアケージで謎に包まれていたアサヒとトトキのお話が、丁寧に上下巻たっぷりで読めて、しっかり深掘りされていました。途中何度も心が苦しくなる展開があったし、言ってみればもっと幸せなエンディングもあったかもだけど、それでも2人の笑顔がちゃんと見れて素敵な幸せの形でした。脱力系イケメンのアサヒが覚悟を決めた時はさすがαでした。雨情とヨヒラ、そのチビちゃん達も見れて大満足。そして成長した雨情がただただスパダリ。

シークレットノートから始まった3CPのオメガバース、今回の朝陽×トトキ編が私的には1番切ないものだった。お互いが大人になってからの出会いで色んなことを背負っていて2人が結ばれるには障害がデカ過ぎる。一筋縄ではいかないのでどんどん追い詰められて、トトキは相手の為に1人身を引こうとする。離れられない2人なのに一緒にいる未来が望めないのなら一緒に終わりを選ぼうとする朝陽。久しぶりに号泣してしまいました。でも安心して下さい。作者様が上手いことハッピーエンドにしてくれてますw

まとまるの待ってました！アサヒとトトキのその後は、ハガキが送られてくるだけでしたから！とても大変な思いをしながら、家族になって幸せになっている姿が見れてよかった！雨情たちも快晴たちも出てきてとてもハッピーです！この2人が幸せになったのなら次は・・快晴たちのその後が見てみたいな～今回、シリーズすべての人たちが幸せそうでとてもよかったです！

前作のハイドランジアケージがすごく良かったので個人的に期待値が上がりすぎていたのもあって、そーきたかーという感想が率直な所です。上下巻通して非常にドラマチックです。読み応えもあってすごく面白いと思います。物語がドラマチックゆえに運命に翻弄されそれでも懸命にお互いを求める二人のお話は本当に面白いと思います。が、個人的にもうちょっとBLのラブの部分が欲しかった…もう少し２人のそういう互いへの情熱を持ち寄る所を見たかった…あとトトキがどうしても同じ人物に感じれず…いやそれがこのお話の醍醐味ではあると思うのですが…これは完全に個人的な趣向の問題ですね。トトキの雰囲気が上巻と同じ感じだったらすごく好きな作品になったとおもいます。お話は本当に細部まですごく素敵だったと思います。

とうとうこの２人なんですね。朝陽とトトキ!前作では雨情と少し話しをしてるところや事故直後の寝てる姿しか出てこなかったけど、今作では朝陽とトトキの願いが思わぬ形で叶えられて、でも失われた物もあって上手にまとまっています。ヨヒラを拾って育てたことがこの２人の幸せに繋がったんですね、不幸と普通のハピエンってだけでなく縁をなにもかも切られたのではなくまた繋がって。。。数奇というか家のことも２人は色々な縁をつないでくような運命もあったんですね。みんな繋がって未来を担う子どもたちも揃って幸せなハピエンで嬉しくなっちゃいました。雨情も冷たくみえたのに器の大きな家族を大切出来る男になってよかったですｗｗシリーズまとめような上下巻で読み応えりました。快晴くん達も結婚して子供が出来たらお屋敷もにぎやかですね、雨宮の家も安泰ですねｗｗｗ

まさかの「ハイドランジア・・・」のスピンオフとは！！！大好きな作家さんなので秒でポチリましたｗもちろん購入前に「シークレット・・・」も併せて復讐してから読んだのでいろいろつながってすっきりしました相変わらず絵は綺麗だしストーリーも緻密で面白いです。一気に2巻読みましたトトキたちがめっちゃ切なくてこんな伏線だったのかと改めて「ハイドランジア・・・」読み直しました。こんな素敵な物語まだまだよみたいので雨情ヨヒラファミリーのその後とかシリーズ化してほしいです。

オメガバシリーズの完結編。シークレットノートが「起」ハイドランジアが「承」このイノセントベル上下巻が「転」「結」の４部作だと思うんですよ。なので是非、他の作品も合わせて読んでほしい。話がどんどん継っていくのが謎解きのようで面白かったです♪唯一気になったでいた夏帆さまもお元気にされてるようで何よりです(*^^*)

イノセント　ベル[コミックス版]上シリーズ三作目で小野塚朝陽と岡トトキの物語となる。トトキは、高名な華道家の父を持ち、美しく魅力的なΩだが、庶子で在る為数奇な運命に翻弄される。二人の出会いは、朝陽の父が人道的な医師として診療所を開業しており、そこの患者にトトキがいたと言う訳である。しかも、出会った時には、朝陽は既に旧財閥系天宮家の婿養子にも関わらず、衝動的にトトキと運命の番を契ってしまって、後はもう、泥沼と化して切なくて悲しくて追い詰められる。果ては無理心中。が、天宮家の財の力で命を取りとめた二人の白紙の状態から、再生の物語が始まる。上巻だけで読み応えがあり、下巻へ続くが中弛みする事なく読者を引っ張って行く作者の力量を感じる。

この作家さんのこのシリーズは何とも言えない切なさと詩的な情感に溢れていて好き。