レビュー一覧

泣けました。もともと涙もろいから泣いたのかも。人の感じ方はそれぞれだけど、私的には、心にしみるセンシテイィブストーリーって感じで、とても良かったです。とても切なくて、それでいて美しい映画を見ているかのような気分にさせられ、後半は、目がうるうるしっぱなしでした。素敵なお話でした。

息を飲んでしまうほどの凄まじいＤＶに、ちょっと戸惑うほどでしたが、それを乗り越える２人の想いにただただ幸せになってほしいと祈るばかりです。第三者からの目線で、同じストーリーが描かれていますが、私としてはその後を読みたかった…、それが残念です。

DV被害者って他人から何を言われても、心に響かないのでしょうね。自己評価が低く、「自分」がない受けはどんなに暴力をふるわれようと必要とされることがうれしいという不幸体質。受けには全く共感できませんが、攻めの毅然とした態度、穏やかな愛し方が素敵です。なかなかシリアスなテーマの話でしたが、暗すぎず良かったです。表題作の他に攻めのいとこ視点の話があり、これはこれで良かったのですが、やっぱり障害がなくなった後の2人の甘い話が読みたかったです。

不憫受けは好きなんですが、今回は萌え切れませんでした。智紘に感情移入しにくかったです。智紘の自己評価の低さがどこから来ているのか、もう少し書き込んであれば…。元彼との始まりからはストックホルムシンドロームを連想させられました。こんな始まりで、よく元彼を許せるなあと思ってしまったのも共感できない原因かも。それだけ追い詰められ、正常な判断ができなかったのかもしれませんが。また、亮一に気持ちを移す事になる心情も少し安易に感じてしまいました。

作家さん買いでしたが、DVの描写が生々しくて、読むのが辛かった。受けがどんな人物なのかがもう少し丁寧に描かれていたら、エンディングのエピソードももっと盛り上がったのに、ともったいなく感じました。

はっきり言ってラブストーリーよりもストーカー被害のお話で怖いです。

現在進行形だったDV被害者の受けの描写が上手いと思いました。助けてくれた医者、攻めに迷惑をかけたくないがためにウジウジ、親戚の子が出てくるのとか要らないかなっと。

ＤＶそのままのお話でした。助けた医者の攻めもなぜ受けの事が好きになったのかわからず、もやもやでした。

やさしいお話です。登場人物もしっかり頼れるイケメンと、儚い印象の受け。お邪魔なDV男には本当にイラッとします。

DVの描写に戦きつつ、不憫な受け君には是非とも幸せになって貰いたい一心で読み進めました。何度も危ない事件を経て、最後は幸せになれてホッとしました。やっぱり個人的に不憫受けがツボでした(笑)