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考える未来は破滅しかない。それでも、これしかない。内海が考えた末にたどり着いた結末が贋作を作ることだった。いつか自分が描けなくなってしまう前に、居候先の二人の少女の為に身を削って贋作を作っていく内海の心理や作成の描写が凄い。何かに没頭する内海を、むしろ羨ましいと思えてしまう。撫子も杏子もそれを理解したうえで時に協力し、内海の支えになる。贋作が売れた後の笑顔や、新しい服を着る撫子や、いいものを食べたりお芝居を観てキラキラしている三人を見るとずっとこのまま幸せに暮らしてほしいと思う。稼ぎ頭の親もいない少女二人。内海は売れない幽霊画家で、緑内障ときた。いいじゃないか。贋作とはいえ、内海の絵を素晴らしいと買っていたじゃないか。けれどそうじゃない。三人は確かに罪人なのだ。幸せでいてほしいと思う気持ちと、そうは上手くいかないだろうと思う気持ちがせめぎあって、これを読む手が止まらない。今一番今後が気になる熱い作品です。ぜひ見てほしい。
売れない絵師が贋作者として暗躍?するってだけで興味が鰻登りだったのに、時代背景が昭和8年、手がける作品は浮世絵の肉筆画。しかも有名所の一級品ではなくて、落款のない作家のオリジナル、それはもはや贋作とも言い難い贋作を、筆跡や色遣いをそっくりにして、作家の好みの図案や題材を考えて作ろうってんだから、無茶苦茶だし、面白くないはずがない。主人公の贋作に走った背景も興味深い。このままで無事とは思えないけど、客や画商どもを騙せてしまう痛感が心地よい。でも主人公はどうなんだろうね。達成感はあるだろうけど。だって一応はオリジナルだし?次巻、4巻が楽しみです。
独特の世界観があってとても面白かった。絵も綺麗。
すき!!絵が美しい間違っている正しさ真のあるキャラクター根底に流れるやさしさ久々にワクワクする漫画です!
贋作を生み出すことは褒められたことではない、自身の師に一度だけと誓うも血の繋がりがない子どもたち(居候先の子ども)の生活、今後を思うと筆を握らない訳にはいかない。葛藤と自分の不安に迷いながらも進んでいく絵描きの物語。
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考える未来は破滅しかない。それでも、これしかない。内海が考えた末にたどり着いた結末が贋作を作ることだった。いつか自分が描けなくなってしまう前に、居候先の二人の少女の為に身を削って贋作を作っていく内海の心理や作成の描写が凄い。何かに没頭する内海を、むしろ羨ましいと思えてしまう。撫子も杏子もそれを理解したうえで時に協力し、内海の支えになる。贋作が売れた後の笑顔や、新しい服を着る撫子や、いいものを食べたりお芝居を観てキラキラしている三人を見るとずっとこのまま幸せに暮らしてほしいと思う。稼ぎ頭の親もいない少女二人。内海は売れない幽霊画家で、緑内障ときた。いいじゃないか。贋作とはいえ、内海の絵を素晴らしいと買っていたじゃないか。けれどそうじゃない。三人は確かに罪人なのだ。幸せでいてほしいと思う気持ちと、そうは上手くいかないだろうと思う気持ちがせめぎあって、これを読む手が止まらない。今一番今後が気になる熱い作品です。ぜひ見てほしい。