レビュー一覧

まず絵が好きです。絵、上手いですよね～。もともと雑誌見ていたころから好きで読んでみました。話もベースをうまくいじっているか先生風にまとめていて上手い漫画家さんなんだなと思わせます。これからももっと書いてほしい作家さんです。

設定面白い！けど、読後感が全部悪い・・・読んだ後むねがむかついたのも久しぶり・・・残酷童話だけど全話にわたり、狂って殺してハイ終了はちょっと萎えるそしてあとがきの作者もちあげ漫画が苦笑ものだった・・・作家同士で作家様～素敵！みたいに容姿褒めをつっこまれても失笑するしかない

「サロメ」は日本を舞台にサロメを脚色して書かれたもの。サロメとは殆どかけ離れたようなお話。「津山30人殺し」は津山を主人公に事件の起こるまで。主人公がイケメンすぎるので、それは漫画でしょうが女の復讐と裏切りが凄まじい。そりゃ、男に報復されるわ。最後の「籠釣瓶」は役者狂いの醜女のお話。漫画で不美人が主人公になるのは滅多にありませんが、坂東氏の画力はさすがです。これが一番よ見応えがありました。好き嫌いのはっきりする作品ですが、一読の価値はあります。

がっかりな作品でした。同じ作者さんの廓源氏がとても良かったので、期待し過ぎたのかもしれません。内容が残虐すぎます。

ユダヤ（ギリシャ？）の王女？サロメと、彼女を拒み続けるヨカナーン。……という所くらいしか知らなくて、しっかり読んでみたいと思ってお借りしたら、ナンデスカコレは……。物語自体もデフォルメされているし、舞台は日本だし、「はぁ？騙された」という気分になりました。その先の話はもう読む気がなくて、ひたすらがっかりです。だって、試し読みの所にヨカナーンの名前と首が出てきているから、それを見たら原作通りだと誤解しますよ。ある意味詐欺。もう、ほんっとうにがっかりです。

設定や解釈に妙があり、面白かったです。ただ、最後のオイディプスは気持ち悪いのひと言です。女として、母として受け入れられない内容でした。こんな人間は酷すぎる。読むんじゃなかった。

圧倒的な画力。人物だけでなく馬をきちんと描いているところも高得点です。特に時代物の男性は西洋顔なのに、髷が似合ってしまうのがミソ（笑）とにかくセクシーです。お話はどれも悲惨でおどろおどろしいですがオチもついていて短くても読み応えがありました。「サロメ」が悲しくて、よかったです。

絵が素晴らしくうまい。つややかな黒髪の人物は特に魅力があります。また、人物以外の風景や衣装なども丁寧で、奥行きを出しています。話は人間の残虐な部分をえぐるようなものばかりなので、読んで楽しくなるような内容ではありません。

ストーリーは悪くないと思います。物語の原点からは遠いので、サロメを読みたくて読む方にはお薦めしません。サロメをスパイスにした別物です。最後の他先生方との馴れ合いは気持ち悪いと思ってしまいました。

1チケットなら良し、って感じでした。作画は物凄く上手く話の構成などにも、それが生かされていますが、、、血生臭すぎる。どれも原作を考えれば綺麗なハッピーエンドにはならないと分かっていても、『人間の狂気』を迫力ある画力で更に怖いモノにしています。作者の独創性はわかりますが一寸捻り過ぎた気がします。