レビュー一覧

イギリス人のヒロインはかつて曾祖父が愛した女性を探しイタリアのある土地へ向かいます。そこで出会ったのはなんとイタリアの伯爵さま。二人はすぐにけっこうな勢いで恋に落ちてラブラブに話しが進みます。最後にちらっとトラブルが起きますがそれ以外はけっこう穏やかに淡々と進む安定したストーリー展開です。ヒーローは過去に受けた痛手からヒロインを疑い信じませんがヒロインが何も言い訳をしないのはある意味あっぱれって感じですかね。物足りなかったのは曾祖父とその関係者というそのあたりの人の話もちょっと見たかったことかな。

牧先生らしい素敵なお話でした。思い出の人を探す旅というのがいいアクセントになっていました。

小説が好きで、漫画家さんも好きなので借りてみたんですが良くまとまってたと思います。二人がお互いに、鮮烈に惹かれていくスピード感とか、凄く良いですねー。ただ一ヶ所、明らかな誤植があって結構気になった感じです。あと、小説で好きだった蜜蜂のシーンが変わっちゃってたのが残念で…その分を星２つマイナスしてしまいました。

曽祖父の想い出を辿って行った村でヒーローと出会ったヒロイン。最初はパパラッチと疑っていたヒーローですが、優しく穏やかなヒロインに惹かれ付き合うようになります。ヒーローの好きが溢れ出て2人の関係は上手くいっていたのに、ヒーロー一族の秘密がリークされ出元がヒロインだと疑い別れてしまいます。でも当事者のノンナに背中を押され会いに行きヒロインに謝罪して結ばれます。よく考えたら誠実なヒロインがそんな事する訳ないのにね～

素敵なお話でした。縁とは、こういうものなのでしょうね。

話が駆け足気味で読むのが疲れた。祖母と曾祖母が似ていて区別がつきにくい。親子なのに同じ年齢に見える。ヒロインがリークしたと疑われたとき、言い訳ではなく説明くらいはしないと、「ごめんなさい」のみ謝罪したら罪を認めたようなもの。リークしたのは職場の同僚の恋人だけど、ヒロインのパソコンに入れるのは同僚だろうから、ヒロインもセキュリティが甘かったのかなとは思う。でも普通は同僚のパソコンに触れないでしょ。と、2人のロマンスそっちのけで別なことがあれこれ気になった。

リークした犯人が一番悪いのは当然だけど、ヒロインが言ってたようにその元ネタの扱いが酷い。ヒロインのネットリテラシーがガバガバで驚きました。時代の差はあるかもしれないけど、ヒーローが検索かけて即情報が出てくるぐらいだし。そんなヒロインをあちこちつれ回してたヒーローも油断してない？オペラハウスなんて社交場にまで連れてったら、記者のネタになるのも時間の問題だったと思う。で、ヒロインばっかり悪者にして人に言われて手のひらクルー？なんかなぁ…。それまで素敵だったのにがっかりです。

マッテオがきちんと誤解したことを謝るのが男らしくて良かった。

他にストーリーがあるのかな？ヒロインがやってないという証拠が何処にあったんだろう？

自分のルーツを探るって素敵！と思ったら、過去じゃない問題も内包していて。身分の違いだけが垣根じゃなくて、誤解して責めるヒーローにただ謝罪するヒロインにちょっと涙。 29