レビュー一覧

うーん、微妙。どうしたってしょうがないけど同じYJ系列のシンデレラグレイと比較すると特に。。。理由はいくつかあるが、まず原作（の土台になった史実）にある。カサマツのころから怪物ぶりをみせつけまくっていたオグリと比べると、ローレルは3ー4歳時はまだ微妙としか言い様のない実績で、ドラマに乏しい。後のストーリーの伏線なのか、既に絶対王者ぶりを見せつけていたナリタブライアンや後に挑むことになる凱旋門賞について触れられているが、こういった目標に対し因縁が弱い。そこを埋めるのは原作の人の仕事なんですが、一巻時点ではいまいち見えてこない。

当時最強とうたわれたサクラローレルを下積み時代から丁寧に描く、ウマ娘の他コンテンツと少し毛色が違う作品です。絵柄は好みが分かれるかもしれませんが、心理描写が巧みでレースシーンの迫力もあるし良いコミカライズだと思います。最大の難点は先が見えなさ過ぎること。サクラローレルが才能を開花させるのはかなり作中時間で２年後でそれまではケガや病気に悩まさせる鬱展開。本作品の助演女優となりそうなマヤノトップガン達が出てくるまで続いてほしい反面、そこまで購読意欲を保てるか自信を持てません。もう少しテンポを上げてもらえると助かるのですが。一つの漫画として十分面白いものの、他の刺激的なウマ娘コンテンツと比べると地味、ウマ娘ファン以外には薦め難い、という少々ニッチな作品。個人的にはサクラローレル推しなので頑張って欲しいと思っています。