レビュー一覧

ハッピーエンドだけど…浮気した事に変わりないし。魔法とかで強制的に気持ちを向けさせられたならわかるけど心変わりから心変わりって普通に許せん。

ヒロインの立場が王子婚約者→婚約破棄→娼館に売られる→再び王子と婚約って、情緒が不安定どころじゃないよね（汗）ヒロイン転生者ではあるけど、転生要素は薄めです。偽ヒロインに同情しなくもないけど、さすがにやりすぎだよなぁ。３巻で終わりってなってるけど、内容的にはあと少し続きそうな?

ちょっと最後は続きがあるのかと思ってしまったけど、完結。少し残念な感じ。ストーリー的には、まずまずだけど、物足らなさを感じるかな。

そもそも、初めの断罪、婚約破棄が軽率で思慮に欠けるものだったのですね。しかも娼館に落とされたヒロインをわからないなんてあるのでしょうか。ちゃんと調べ直してくれて、最後のざまあはスッとしました。

書きたかったの、エロシーンなんだろうな。でも《エロのカテゴリー》にしたくなかったから、《転生》と《悪役令嬢》の設定入れて《TL》にしたんだろうと思いました。其れ程に《前世は日本のOL》と言う設定が、全く必要有りません。高位貴族の令嬢が、記憶を取り戻して『私は悪役令嬢なんだわ』と認識したからって、ろくに何もせず物語の通りに振る舞いおとなしく断罪されて、娼館に売られて其処で娼婦として過ごす事を受け入れるなんて信じられない。何もかも『どうせ無駄』『言っても駄目』と頭から決め付けて諦め切っている所が、もうもうもう……苛々します。馬鹿としか言い様が無かった王子が、段々物事の見方や考え方を改め自分の目で見て自分の頭で考えて自分で判断する事を学んで行くので、《馬鹿王子の成長物語》と思えば返って読めるかもしれないです。やがては国王に成る世継ぎの王子が、心を操る魔法とかを使われた訳でも無く、煽ててくれて持ち上げてくれて良い気持ちにさせてくれるからと、小娘(正ヒロイン)にあっさり手玉に取られて心変わりするなんて。国王夫妻も周りの者達も、一体どう言う《帝王教育》をして来たんだか…。此の王子ももっと罰されるべきだし、正ヒロインには所謂《ざまぁ》が有って然るべきです。此の王子、『本当に愛しているのは御前だ。改めて婚約者に成ってくれ』で全部済むと思っているんだもんなぁ…。事程左様に、何もかもが《物足りない》作品でした。寧ろ、滅茶苦茶に好感度大だったのが、娼館のオーナー・ジェームズと下働きのシャルロットです。此の2人の《年齢差越えラブストーリー》を読んでみたいなと思いました。

浮気したけど、結果オーライって感じなんですかね。もやもや。まあ、いいけど。

娼館の下働きの女の子が凄くいい子で可愛いです。オーナーも意外といい人でした。

単話でラストまで読んでいますが単行本でまとめ読み＆オマケも読みたくて手を出しました。やっぱり、ジェームズ、シャルロット、お姐さんズ、娼館の人たちの人柄、いいですよね。いいとこのお嬢さんが身を落とすのはありがちなこと、なのにさり気なく気にかけてくれてる。サミュエルも、てっきりミ○ズ食い女とそういう仲になったから婚約破棄→断罪に至ったのかと思ってたら、キスもしてない！(ある意味、良かったねあんた(笑))(どうでもいいけど、この人、王妃様似でなんかワロタ。あと、石鹸の匂いしてそう)フローラも、ホントにサミュエルのことが好きになって、ちゃんとふたりが両想いになってからの結婚になって良かった。あと、身代わりのドーナツ食い娘、どうなったのかな？案外とお父様がきちんと身の振り方を手配してくれてそう(笑)

いや、この王子で良いの？最初から向き合ってたら違ったの？体の問題？釈然としない。この王子が嫌いだから無理。

結局イザベラが王太子サミュエルを好きで許したからうまくいったお話。ちょっと都合よすぎる展開で、さらに先が見えてしまう。何も考えずにハッピーエンドを読むにはいいかも。