レビュー一覧

絵に温かみがあり、ヒーローの愛情が伝わってきます。無表情のヒーローですが、生い立ちを考えると無理もないし、それだけに時々見せる小さな微笑みにキュンときます。ラストがHQのお決まりじゃなかっただけに、逆にえぇー！？でしたｗ普通ならここでご懐妊ENDなのに珍しいです。同時進行の伯母様のエピソードも好きでした。

何か主人公より叔母さんの話みたいな感じでした。

一度読んでなぜかずっと印象に残っていた作品です。貧しく寂しい環境で育ったヒーローがなんとも切なく純粋で、才色兼備なとても優しいヒロインに恋するのですが、相手を大切に想うからこそのふたりの気持ちのすれ違いをヒロインの心の広さで乗り越えていきます。盛り上がりや華やかさはあまりないのですが、大好きなHQ作品です。今回は購入しました！

ヒーローはひそかにヒロインのことをずっと前から好きで、お金と権力を使って半ば無理矢理手に入れるパターン、いいんですよね〜。無理矢理と言ってもこの作品のヒーローは、ヒロインに基本的には無理強いはしないところも良かったです。

貧しい子供時代を過ごしたヒーローが、ヒロインを一目惚れして、育ての親（叔父さん）に半ば脅されてヒーローと結婚します。無理やり結婚した割に無理強いすることなく、なんだかんだでヒロインに甘々な優しいヒーローです。ヒロインはお嬢様だけど、誰にでも親切で聡明、そして美しい女性。今までの人生が厳しすぎて、ヒロインの愛を素直に受け取れないヒーロー。それだけにヒーローの「いや・・・あの、馬をありがとう。それから君のお父さんからの品、光栄に思ってる」不器用だけど誠実で言葉が重い。ヒロインのことを何よりも愛していることが分かって読むと、自然に顔がにやけてしまうわ。そしてこのヒロイン、ヒーローに「子供の頃十分な愛情が与えれていたら私を愛しているという事実におびえることもないはずだわ！」いやー言いまくりますね。ヒロイン伯母様は傲慢な夫と、虐げられた妻。ヒロイン伯母が離婚しようとするのですが、ヒロイン伯父の最低な事ったら。お決まりのHQの嫌な暴君そのまま。ヒーローとヒロイン伯母、どちらも愛を忘れてしまった人たちが、愛を受け入れる話だと思います。お幸せに（笑）

２人の女性のお話ですね。ヒーローがずっと無表情で仕方がないのかも知れないけれど、ちょっと笑顔が見たかったな。ラストシーン素敵でした。いつものと違う。でもみんなが幸せになれました！良かった。

怒鳴って激昂したりしない（そちらは伯父の担当）、珍しい感じのヒーローです。感情の表出の仕方を忘れてしまったようなヒーローに、上品で穏やかなヒロインが寄り添って行きます。ヒロインはお嬢様らしい寛容さと怖いもの知らずな面を併せ持つので、ヒーローが逃げ腰になっても怯まず距離を詰めていく所が、中々リアリティがあるなと思いました。この邪気のなさ、うっかりしたら無神経だと怒り出しそうなものですが、ヒーローは惚れた弱みで受け入れます。ピルの件は、黙っていたのをもっと怒っても良かったと思うよ…。主役二人が淡々と進む一方、伯母さんのストーリーは山あり谷あり、正にハーレクイン（笑）。この対比が面白いです。ちょっと不思議な読後感でした。

このヒロイン、素晴らしすぎ！なんて愛の深い女性なのか。マドンナですよ。ヒーローは強引に手に入れたくせに扱い切れず、無表情に苛立つのですが、女神クラスの彼女は上手です。ああ、幸せを受け入れられてよかった。おば様もね。落ち着いたストーリーと大人の女性が好きなので私的には気に入ってますが、知的心理描写中心の内容のため好みが分かれると思われます。星3とします。

ヒーローの真面目で誠実で不器用な所がとても良かったです

あなたは私を愛してる！って自信を持って言い切ったヒロインは初めて見ました。普通は、あんな酷いことを言う男は見限られますね。愛のなせる技か、ヒロインはヒーローを信じ一緒に生きていこうと決心します。すごいです。それにしても、この話のヒロインって本当はおばさんだったの？ラストでビックリです。