レビュー一覧

富樫じゅん先生がコミック化された『イタリア富豪と醜いあひるの子』、津谷さとみ先生がコミック化された『野獣王子と兄王の許嫁』の続編です。しかし、今作ではヒーローを務めているマキシマスに随分な設定が作られていますね(笑)。原作版『イタリア富豪と醜いあひるの子』では後半妹を泣かせた、という理由でダンテに殺してやる、と言った時は、ダンテから素人扱いされていたけど、実際は素人じゃなかったんだ。ただその割りには序盤で素人のはずのヒロイン、アニックに簡単に捕まる(捕まって王国に無理矢理連れてこられた、という点は上の妹バイオレットと同じですね)など実力が疑わしい場面がありましたが(苦笑)。話の方ですが、基本は原作通りです。関連作同様心に深い傷を持つヒーローをやはり心に傷があるヒロインが癒してやる系の話ですが、メイシー・イエーツ(ミリー・アダムズ)は本当にこのパターンが好きですね。しかし白井先生はたくましい美女と外面はクールで中身がヘタレなイケメンを描くのが毎回本当に上手いですね。今回のヒロインは以前白井先生が大好きな設定だと仰っていた長年不遇な目にあってきた高貴な身分の女性なので、さぞや描いていて楽しかったのでは、と思いました。今後もロマンス、ホラー、どちらの新作も楽しみに待っています。

ヒーロー妹さんのバイオレットも「野獣王子と、兄王の許嫁」で誘拐されてましたね。「イタリア富豪と醜いあひるの子」でミネルバが妊娠して留学先のイタリアから戻ってきた際に実の兄であるヒーローを頼れば怖いもの知らずだったのですね。ロマンスが１つ減ってしまいますが。このお話はもちろん、他の話も面白く絵も綺麗です。

クールなヒーローが素敵でした！心に傷をもったヒーローとヒロインが、葛藤しながら少しずつ距離を縮めていく。静かなお話しをドキドキしながら楽しみました。

素敵！内容も今時の感じだし、何より絵が素敵！

ヒロインとヒーローが最後は、上手くいって、本当に良かったです。

流石は白井さん、控えめなのに美しい絵柄、特に女性陣の美しさは「眼福」の一言です。ストーリーがテロリストや暗殺など重めなので、ロマンスドップリとは行きませんが、美しい登場人物を賞でるだけでもウットリ出来る事は請け合いです。　星一つ減かせて頂いたのは、地下牢に10年て、地下牢の絵も出てますが、本当に鉄格子のはまった牢屋、これは軟禁ではなく監獄監禁ですよ。　プライバシーもゼロ、衛生状態も悪そう、そんな所に10年も閉じ込められていた人が、1年であそこまで美しく復活するかと言う疑問がどうしても打ち消せなくて… 所で、コレはレンタルでも480円ですが、HQって値上がりしたんでしょうか？

ヒロインが大胆にヒーローを拉致して自分の魅力に無自覚なままに口説き落とそうとしてくる・・・。こんな男冥利に尽きる迫られ方をされて自分も惹かれているのにも関わらずヒロインを避けようとするトラウマ持ちのヒーロー。それでも自分の心を抑えきれなくなって・・・。実に良い。

ヒロインが常に国民の事を考え、自分の考えをしっかりと持っている事に好感が持てました。長い間閉じ込められていたにしては、トラウマの様なものがヒロインには感じませんが、そこは、はぶかれているのでしょうか？少し欲を言えば、アクションシーンがもっと欲しかったかな？ヒーロー、ヒロイン二人とも、とても綺麗で画も見やすかったです。

美しく勇敢な女王陛下が素敵でした。ヒーローも過去の悲しみを乗り越えられて良かった。セレブでありながら裏家業の実行力は抜群のかっこ良いヒーローでした。

綺麗でした。主人公達には幸せになって欲しいな