レビュー一覧

ヴェネツィアへの傷心旅行というのが個人的にはポイント高めでした.あの迷路のような街は面白いしロマンがあります.物価高いしイタリアらしいトラブルの種は山とありますが^^;ヒーローもヒロインも「まっとうな人」なので安心して読めます(ヒーローのー暴言もハタから見れば分かりやすくてかわいいレベル).作中でかつて英国留学していたヒーローの友人の王子がヒロインの手料理を食べて「(かっての自分たちは)とびきりまずいシロモノを食べてたんだな（これは美味しい〉」とやってますが,いややっぱイギリスの食,全体的にマズいから！TVでも「最近はレベルが上がった」「そもそも(健康のために)料理には味つけしないで,自分で塩やソースで調整して食べる文化」とフォローしてましたが,そのケチャップやソースがそもそもマズい.ヒーローは胃袋を掴まれたってヤツかな.ヒーローは「15の時に父が死んで,気が狂ったように働いた」と語ってますが,王子と同窓ならぼっちゃんじゃね？と疑問.何かズレた突っ込みばかりしてしまいましたが,ヴェネツィア,ソールズベリ,ロンドンと旅情があって楽しめた話でした.

書いていないですが、「シークに魅せられて」とシリーズもののようです。ただ、単独で読んでも全然問題ないお話になっています。

最後に、恋愛脳になっているヒロインが冷静に現実に、しなくてはならないことを思い出したところがポイント高い。ヒーローと一緒になれた、幸せです、で終わりじゃなくて、ちゃんと人に迷惑をかけないようにするところがいい。このヒーローは、傲慢ヒーローによくあるヒーローで、ヒロインがひたむきであればあるほど、ひどく傷つけるタイプ・・・最後には自分のせいだろ！　ざまぁ！　と思うのですが、ヒロインはそんなヒーローが好き・・・いいのか！　人が良くて、優しくて、でも自分の気持ちを大事にするヒロインのおかげで、ポイントアップ。

婚約者を亡くしてヴェネツィアもどうかと思うけど、ワンナイトしちゃうのも？しかも指輪置いてくる？悲嘆にくれて？意味不明な行動が多すぎる。

「シークに魅せられて」の関連作品です。婚約者を亡くしたヒロインは一人でベネチアへ行きヒーローと出会い一夜を共にしました。その時に指輪を忘れ、届けに来たヒーローに罵倒されたヒロイン。殆ど食事も取れなくらいの悲しみの中にいるヒロインは怒りと悲しみが爆発したようにヒーローに反論した後気を失います。ごく普通の生活をしているヒロインと画廊のオーナーと思われるヒーロー。ヒロインに想いを寄せている「シークに魅せられて」の王子は恋愛相談されてちゃう始末。自分を振ったのは女性は一人だけと言っていたのはヒロインの事だったんですね（笑）

クールに見えるヒーローも実はヒロインに惹かれていた…そしてお話も良い流れ。だけど、事情が解らないと情緒不安定気味のヒロインには引くかも。特にジェット先生の絵は濃いから、別の意味でドキドキする？

婚約者を亡くしたヒロインが、現実から逃げたヴェネチアでヒーローと出会い一夜を共にします。ヒーローが寝ている間に婚約指輪を残してヒロインは姿を消します。ヒロインを問い詰めるために職場まで行くヒーロー。そこでヒロインの婚約者が4か月までに亡くなっていることを知ります。その後、理由があってヒーローのロンドン宅に住むヒロイン。ヒロイン、ＨＱでは珍しい貧乏でもめちゃくちゃやり手でもない普通の本屋の店員。片や、ヒーローは王族とも付き合いのある画廊務め（と言っているけれど、オーナー？）。ヒーローは愛を信じられずことあるごとにヒロインを遠ざけようとするのですが、ヒーローの行動に傷つけられるヒロインが読んでいて切なくなります。ようやくヒーローがヒロインを追ってよかった。両思いになっても店長のことを考えられるヒロインに好感アップです。まさかヒーローの親友のプレイボーイ王子（「シークに魅せられて」のヒーロー）が恋のキューピッドになるとは。それだけでも読む価値ありです。

傲慢ヒーローですが、ヒロインへの思いに自分でもどうしていいか分からずにオロオロしている姿はちょっと可愛かったです。ヒロインは、HQでは仕事が出来るキャリアウーマンが多い中、普通に仕事してる女性なのが親近感がわきました。ドレスのことを言われた時の乙女心が切なかった。王子のヒーローとの友情が良かったです。

Jet 先生の絵にしては濃くないと思ったのですが、昔の作品かな？タッチが違いますがストーリー運びはうまかったです。

ヒーローもヒロインも、どうしていつも喧嘩越しなのか？もっと落ち着いて話したら良いのに。お互いの愛情に戸惑っているのかな？ヒーローが気持ちを認めてからの展開がロマンチックで素敵でした。