レビュー一覧

作者も後書きで書いてますが、広げた風呂敷を回収できていない…ストーリーの根幹は、少子化対策について、「試験管やクローンじゃなくて愛ある自然交配をしよう！」ということなんだけど、オメガバースでもない…そして結論、試験管で育った子供を実際に育てる大人も足りていないということで、主人公カップルのところに養子が来て終わり…クローンを人間として認める見返りに、違法でクローン作成に関わったラボは守秘義務で守られる…重たいテーマを軽く描くのはいいけど、中身が空っぽではダメでしょ…課題解決どころか問題提起にもなってない愛ある交配と少子化対策というBLでは相反する課題を解決してくれないと、もしくは解決しようと模索してくれないと、この話は着地しないよ…評価があまりにも良かったので、これから読む人に伝えたほうがよいのでは？と思い、初レビューしました。

作者さま買いです、攻めキャラがいつも好みド真ん中で今回もとても最高でした！作者さまが描く大人になってから人生初射精する受けが見られるのもこの作品だけだと思います！以上私的見どころ…内容は無理矢理な感じが多く残念でした。自然交配で子どもをつくることを目的とするなら初期の被検体で男性同士の組み合わせにはしないでしょう。BL的に素敵シチュが生まれるとしても、この行為に何の意味があるのか、種の保存に繋がるのか設定のおかげで考えてしまいます。上下巻あったけど風呂敷を広げすぎて最終的には2人が幸せだからいいでしょ、とまとめたようで主軸はなんだったのかというモヤモヤも残り…。そこらへん気にならなければあまりない設定として楽しめると思います。

「青くて苦い」「喪服の花嫁」からの久しぶりの作家さんで，評価も高かったので期待して読んだのですが，私にはまったくの意味不明でした。めったにつけない☆２でごめんなさい。それくらいよくわからなかったので，ふたりがくっついても知らない間に終わってしまった感じです。（悪い意味で）ゆるふわ設定なので，話を追っていけばいくほど，置いてけぼり感が大きい。二人の関係性も進むのが早すぎだし，なにより話の中で肝心のクローンの使いどころが理解できなかった。クローンという設定だけが独り歩きして，タイトルなどの言葉と設定の曖昧さで目くらましを受けている気分です。二人に感情の描写がもっとあればまだよかったんですが，個人的にはLoveな描写も唐突感否めずです。クローンについては・・・たぶんセックスワーカーとしてクローン生成してたわけで，これは「本体」の知らぬところで行われる犯罪で，その本体はちゃんと「人間」として社会で生きているわけで……だからこそ，その存在を知らないため絶対隠しておかないといけないわけで…でも，人間としての感情や愛は当然持っていて苦悩が生まれる…そんな感じで想像はするんだけど，その辺の描写がないので，人間でないクローンで愛する資格がない家畜…云々いわれても，感情を移入する間もなく置いてけぼり食らった感満載です。リセのお話はクローンである意味が盛り込まれていたので，こっちの方が断然面白かったです。ただ，これまた設定が緩いので，100年？？リセのクローンっいくつある？？途中で再度生成するのか？？などなど別の疑問が湧いてきました。　とまぁ，こんな感じであれこれ考えてしまう人や，ノーベル賞作家の「私を離さないで」を知っている人には全く向かないお話です。

不思議な世界観のお話でした。先生が考えた設定がおもしろかったです。色々近未来的な設定があって、上下巻読み終わったあとにもう少し読みたいと思いました。

なんだろ、ゆるふわ設定でいくならもっと振り切るべきだし、設定を色々考えて問題提起したいならもっと深く練って押さえるところ押さえて心理描写を描くべきだったのではないかなと。そのせいで、キャラがものすごくペラい人間性になってしまった感じです。なんでこんな能天気なんだろう。クローン産み出したラボにいた申し訳なさに苛まれたりしないのだろうか？とか恋愛で申し訳ないとかより、そちらが問題だよー！なんか、でてくる人間全て好きじゃないまで、なってしまいました(-_-;)描ききれる画力はある方なので、深い設定が必要な場合、設定書き出してプロット文章で練って、そぎおとし、加えるなどして書かれてから、漫画に移る方がいい気がします。

切ないのはわかるんだけど、何だかさっぱりよくわからない内容でつまらなかったです。

絵がとてもきれいで話も好みなので期待したのですが、細かいところで設定に矛盾が多かったり説明不足だったりで、こういう話にしたいんだなと整理しながら読まなきゃならないのが惜しかった。設定や展開の複雑さに対して落とし所が安直すぎるというのもアンバランスに感じました。意図と関係ないところに読者の意識が取られすぎる。一番分からなかったのは、人口増やすため旧来の生殖活動をもう一度取り入れようとしてるのになぜ同性愛がセッティングされるのか。次に困惑したのは、セックスワーカーになるクローンたちになぜ徹底した純潔を教え込むのか。こういったシンプルだけど致命的な矛盾は指摘されれば簡単に解決できるだろうから、担当編集としっかり話を揉み込めば潰せたのではないかと思うと、絵や世界観が好きなだけにほんとに惜しいです。これは作者さんというより編集者の罪です。

近未来で、設定的にはバリバリSFなんだけど、流石作者さんというか、人の普遍的な感情をうまく掬い取って描いてくれているので、すんなり物語に入り込めました。「愛を食べて生きている」、いいタイトルだし、何度も読み返したい物語だったなぁと思います☆

うーん、期待が大きすぎた。。設定はすごいと思う、でもその割に物語は薄いような。意外と簡単にハピエン。2巻にまたがる必要なし。それが故にがっかり。買わなくてよかった。

私は最高だと思ったので評価がバラバラでびっくりしました。ゆるふわ近未来SFでも説明がない箇所を脳内補完できるか舞台装置として割り切れる人なら楽しめると思います。効率化の末に人間としての倫理が崩壊しそうな中で、人間らしさとか本当の愛とは何かを見つけるお話でした。切なくて甘々であとエロい。作者さんの描かれるカプはおしゃれでスタイリッシュな印象だったけど、今回より人間味が増した気がしてすごくよかったです。展開が早い気もするけど上手くまとまってるので、多分何度も読み返すと思います。