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レビュー一覧
ホタルの嫁入り
4.8
289件
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2024-08-19
進平の心の動きが純粋なのか狂気なのかの微妙なラインが面白いです。目は完全にイッてるところがぞくっと魅力です。結婚に執着するあたり，無意識に愛情を求めているんでしょうね。コータローの思いもせつないです。短命を想起させるホタルがタイトルなのでハッピーエンドを迎えても，病には勝てずなのか。冒頭の手紙を読んでいる人，最初はサトコの父親かと思ったけど，今読み返すと年老いた進平に思えてきました。手紙がちょっと古ぼけているという点と，手にホタルがとまっているから。とすると進平はある種の感情が欠落した人ではなく，人らしく悲しみや愛情という情をもって生きていくことができたということでしょうか。とにかくラストがどうなるのか楽しみです。５巻まできたけど，そろそろ終わりに向かってほしいです。
Renta!で購入済み -
餡子玉さん
5
2024-08-25
結論から言うと、かなり面白いです。が、舞台となる天女島については、気になるところもあります。まず、年季の制度がない。と言うことは身請けしてもらうしか島を出る方法はない。吉原の遊女では、一番格下でも身請けには現代の200万円くらいの額が必要でしたので、身請けでお歯黒溝を超えられる遊女なんてそんなにはいなかったでしょう。これを年季システムのない天女島に置き換えると、年老いた遊女達で島はあふれかえってしまうと思います。また、若い美しい女が連れてこられたのに、客を取ることを免除されている状態。足抜けを絶対に許さない厳しい島なのに、そんなことあるかな？って思います。それだけ進平は権力を持っているということ…？ 朝霧さんは花魁道中もしており太夫のような地位の方だと思いますが、太夫は「滅多に」客を取らないのであって、朝霧さんのように全く客を取らなかったらそれはもうナンバーワンになりえないのでは…？ 舞台は島の外は明治から大正時代くらいのようだけど、島の中は江戸時代みたい。普通に月代のお侍さんが歩いてる。明治4年に断髪令が出てから、日本全国ちょんまげは淘汰されザンギリ頭になったはず。私の読み解きが甘いのかもしれませんが、なんか設定のツメが甘いような気がしてしまいます。とはいえ、漫画の展開としては面白いですし、進平さんを筆頭に魅力的なキャラクターが多いです。いせ吉の遊女達も段々みんなかわいく見えてくる。康太郎さんも普通ならヒーローだろうなと思うかっこよさ。5巻まで読みましたが、やっと紗都子の気持ちが進平さんに向かってきて、ますます楽しみです。画力は言うことなし。続きも楽しみです。
Renta!で購入済み
参考になった
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とにかく続きが気になり、早く読みたい。こんなに話の先が気になるのは久しぶり。わくわくします。