レビュー一覧

悪食って、感情を食べちゃうって意味ね。けど、非常に不味そう…。公爵本人ヤられてましたし。こんな能力のある人が、実在していたら、危険思想無くなるのかな。心のいたくなるような事柄が多すぎて、一瞬考えてしまいました。って、それは置いといて、登場人物が可愛らしいと。主役2人もその後の2人も、四人纏めて可愛らしい人たちでした。

人の感情や心が糧になる(物理的に)ヒーローとは、随分面白い視点でした。王子様が衆人観衆の中でプロポーズを断られてしまうのも笑える状況でした。ヒロインの苦悩に胸が痛い気持ちにもなりましたが、総じてコミカルで好みのお話でした。ヒロイン幼少期の父親のエピソードにうっかりやられます(笑)

登場人物の置かれた状況がちょっと厄介なのですが最後には何だか気持ちがほんわりして口角が上がってる感じのお話。私はかなり好きです。恋愛ものとしてはアッサリめです。

愛と執着は似ていることを痛感しました。よく練られたプロットだと思います。

ずっと自分の気持ちをまわりにわかってもらいたいと願っているのにもらえない。よくある事だけどつらいよね。でもそこは自分が大人になって幸せだと思える道を見つけていく姉妹のお話し。失恋した王子のその後の話とかもっと掻き回してもいいかな。

前作とは違った面白さがあり、とても良かったです。こちらの作家さんのお話は全くの悪役はいなくて、サラッと読めます。